現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産25 > 687.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: [日経] 代行返上売りが一巡・八木氏――相場を読む・株式 投稿者 Ddog 日時 2003 年 4 月 25 日 00:22:46)
[日経] 株、秋以降も続く?「Daiko Henjo」の重し――法制変更が影響
【NQN】24日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。キヤノンや日産
自、JFEなど業績好調を伝えられた銘柄がけん引役となった。ただ一
方で松下や京セラが下げるなど一部主力株の弱い動きが相場の勢いをそ
いだ。ひところほどではないものの、厚生年金基金の代行運用部分返上
に伴う換金売りへの警戒感は消えていない。
日本語で「Daiko Henjo」と言っても通じる――。メリルリンチ日本
証券の永吉勇人クオンツストラテジストのもとには、このところ外国人
投資家から代行返上に関する問い合わせが殺到している。これまでどち
らかといえば相場の需給要因には無頓着だった海外勢が「急速に関心を
高めている」という。その永吉氏が22日に発表したリポートが話題にな
っている。要約すると「代行返上で現金化される国内株式総額は約3兆
円で同社の従来予想通り。ただ法制面の変更などで、売りの出る時期は
やや分散する」というものだ。
法制変更の一例は、積立不足の基金でも返上が可能になる点。今月中
に公布される政令に盛り込まれる見通しだ。従来、代行返上する場合に
は国に返上する最低責任準備金だけでなく、返上後に残った上乗せ給付
をするための資産についても、不足分を母体企業が一括拠出して解消す
る必要があった。それが今後は基金側が規約を変えれば積立不足のまま
でも代行返上できるようになる。母体企業の財務体質が弱いため拠出が
難しかった基金も返上でき、返上基金数の増加が見込まれるわけだ。
ただ拠出無しでは加入員の年金給付額が減るため、母体企業や基金、
労働組合を交えた調整が必要になる。そうした基金の返上申請時期は遅
れ、実際に市場で株を売るのは今年度下半期にずれ込む――というのが
永吉氏の読みだ。
市場では「過去分」の返上が可能になる10月を境に換金売りは一巡し
、需給が一気に好転するとの期待が大きいが、売りは10月以降もだらだ
らと続く可能性があるわけだ。永吉氏は「積立不足が解消できないよう
なところは小口の基金に限られ、件数は多くても総額はさほど大きくな
い」と一方的な悲観論にはクギを刺す。だが、秋以降も相場のあく抜け
感が出ないようだと、個人や外国人の買い手控えは意外と長びくかもし
れない。(森安圭一郎)