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(回答先: [日経] 米国経済改善で緩やかな円安に・今西氏――相場を読む・外為 投稿者 Ｄｄｏｇ 日時 2003 年 4 月 25 日 00:12:32)
[日経] 外為、高金利通貨に「買われすぎ」の兆候 ＮＺ利下げに動揺
【ＮＱＮ】24日の東京外国為替市場では円に対するユーロやオーストラ
リアドルなど「高金利通貨」の相場観が交錯し始めた。高値警戒をもの
ともせずに上げ幅を拡大し、ユーロは1999年１月の導入以来の高値とな
る１ユーロ＝135円台が視野に入ってきた。しかし、ニュージーランド
の利下げをきっかけに、遅ればせながら過熱感を意識しだしたようだ。
「完全に不意をつかれた」――。金利水準が高く、日米両国と比較し
て景況感の良さを好感されてきたニュージーランドは24日朝、予想外と
いえる0.25％の金融緩和に踏み切った。この決定を受け、ニュージーラ
ンドドルの対円相場は１ニュージーランドドル＝67円台から66円台に
急落。利下げ後もニュージーランドの政策金利は5.50％と高く、景気の下
支え期待もあってニュージーランドドルの魅力はむしろ高まった面もあ
る。年初の１ニュージーランドドル＝63円台に比べてもまだ十分に高値
圏にあるが、高金利をはやした投機的な買いも膨らんでいただけに市場
は動揺を隠せなかった。
相場には「買われすぎ」「売られすぎ」がつきものだ。例えばドイツ
銀行が日々公表、投資家のリスク警戒度を表す「ドイチェバンク・リス
ク・バロメーター（ＤＢＲＢ）」という指標が22日、小幅ながら「リス
ク回避」の方向に動いた。ＤＢＲＢは持ち高の傾きや相場の反転リスク
を示すことで知られている。今回はまだ投資家の「リスク志向」を示し
ているが、「低金利通貨の円やスイスフランを売り、高金利の豪ドルや
カナダドルなどを買う」といった投資行動に偏りが出つつあり、逆方向
への変動リスクが高まっていることを示唆している。
日本と欧州や豪州の金利差を為替相場に換算すると、投資期間が１年
の場合は３円以上、５年では15―20円以上円高方向に振れなければ収益
を確保できる計算だ。ところが国内生保などのリスク回避志向は相変わ
らずで、海外投機筋の中には短時間で売買を繰り返す目先筋も少なくな
い。しかもユーロをはじめカナダドルや豪ドルの対円相場は円・ドル相
場よりも流動性が低く、円は急落する可能性がある一方、買い戻しで急
騰する公算もある。にわかに強まった高金利通貨の先高観は危うい土台
の上に成り立っている。（今 晶）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。