現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産25 > 644.html ★阿修羅♪ |
|
[日経] 外為、ユーロに「外貨準備シフト」説――個人の分散投資に援軍
【NQN】23日の東京外国為替市場で、円相場は朝方から対ユーロで軟調に推移。午後には一時1ユーロ=131円90銭近辺まで下げ、前日22日の欧州市場に続き、1999年5月以来、ほぼ4年ぶりの安値を更新した。日本の株式相場が20年ぶりの安値圏からはい上がれず、個人投資家や機関投資家の投資の矛先が金利の高い通貨に向かいやすいことが、引き続き材料視されている。そんな中、ユーロ選好の援軍として再燃しているのが、一部の中央銀行による「外貨準備のユーロ・シフト」説という、古くて新しい思惑だ。
これは、欧州勢が復活祭(イースター)明けした22日の欧州市場でユ―ロ買いが強まった背景の一つとされる。先週末から今週初にかけて特に目新しい手掛かりがない中、「アジアの中央銀行の一部が外貨準備のユーロ比率を引き上げる目的でユーロ買いを入れたのではないか」(UBS銀行東京支店)との観測が広がった。これまでも、外貨準備で通貨分散の動きは指摘されていた。過去にユーロ比率引き上げを公言していた中国によるユーロ買いが折に触れ話題に上ったほか、「ユーロが1ユーロ=1ドルのパリティ(等価水準)を安定的に上回って以降、台湾や香港などでもユーロ積み増しを積極化している」(大手邦銀の為替資金担当)との見方もある。
最近では、ドルを発行する米国の国際的な立場について、イラク戦争を契機に「必ずしも世界の仲裁役としての信頼度は高くない」との評価が目立ち、ドルは基軸通貨としての地位が揺らぎ始めている。特に、「イラクの次にシリアに対する圧力を強めるなど、米国が中東での影響力を行使する様は、かえってオイルマネーの反感を買っている」(UFJ銀行市場営業部)。
基軸通貨を見直す動きは、投資先に困る日本の投資家にとっても数少ない手掛かりの一つと言える。ある外国銀行の為替担当者いわく、「オ―ストラリアドルやカナダドルといった高金利通貨建て債券への投資は比較的高齢者層が多い半面、働く若い女性層からは『分散投資』を目的としたユーロ建て外債・預金への投資に関する問い合わせが増えている」という。(松村伸二)
<東短リサーチ>為替先物コメント:米景気の行方絡み神経質な動き
NAA 1696 : 2003/04/23水曜日17:25
東京市場はまちまちな動きを受けて狭い値幅での取引。昨晩のNYKの流れを受けて米 株先物は横ばいであったものの、ドルFUTUREが弱含んだことで先物スプレッドは 拡大方向へ<1Y−166/−164→−167/−165>、また為替が120円前 半まで上昇していたことも拡大を後押ししていた模様。午後に入ると米株先物が下げに 転じたことで、為替が徐々に下向きとなったが、ドルFUTUREは安値圏で推移して いたというまちまちな動きを受け、先物スプレッドはやや縮小に戻されるに留まった< 1Y−167/−165→−166/−164>。しかし引け間際に米株先物が再び上 昇したことでドルFUTUREが弱含むといった流れになり、為替も120円前半から 半ばをうかがう展開となっていたことを受けて、再び拡大に向かい引ける事となった< 1Y−166/−164→−167.5/−165.5>。市場では米景気に対する見 方がまちまちで方向感がつかみ辛い状況が続いていた。昨晩発表された企業業績が良い ことで米株は上昇していたが、東京時間での米株先物は横ばいで推移した後下落する展 開、ただドルFUTUREは弱含んだままということもあって先物スプレッドは狭い値 幅の中で、縮小・拡大を繰り返す神経質な様相を呈していた。
欧州時間に入ると東京時間の引けからの動き、米株先物が更に上昇していることでドル FUTUREがジリ安の流れとなっているも、為替は120円前半から下向きとなって いることで先物スプレッドは動きが取れず同水準で推移している<1Y−167.5/ −165.5>。
今晩は地区連銀景況報告が予定されており、また米企業業績の発表もあることで米株の 動向が気になるところとされている。