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WSJ-ロッキードの1−3月期増収増益、レイセオンは黒字転換
2003/04/23 09:11
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米防衛大手ロッキード・マーチン(NYSE:LMT)とレイセオン(NYSE:RTN)が22日発表した1−3月期決算は、ここ数年の国防支出増加の恩恵を受けいずれも好調だった。また、2003年通期についてはロッキードが業績見通しを上方修正し、レイセオンは従来予想を確認した。
ロッキードの純利益は約12%増の2億5000万ドル(前年同期は2億2400万ドル)、1株利益は55セント(同50セント)だった。1株利益ではトムソン・ファースト・コールの集計したアナリスト予想の42セントを大幅に上回った。
売上高は前年同期比18%増の71億ドル。軍用機の受注が好調だったことが寄与した。航空宇宙部門の売上高が56%増の20億9000万ドル、営業利益が57%増の1億4500万ドル。C-130J輸送機をはじめ、F-16及びF/A22ジェット戦闘機の受注増が好調の主因だったという。1−3月期に110億ドルを新規受注し、受注残高が過去最高の746億ドルに達した。
レイセオンの1−3月期決算は、純損益が9500万ドル(1株当たり23セント)の黒字となった。前年同期は非継続事業のエンジニアリング建設部門関連費用を計上し、5億8300万ドルの赤字(1株当たり)だった。1−3月期では非継続事業関連費用を除いた1株利益はトムソン・ファースト・コールの集計したアナリスト予想の26セントを1セント上回った。
売上高は前年同期比で7%増加した。6つの防衛関連部門のうち4部門が2けた増収を達成した。イラク戦争でも使われたトマホオーク・ミサイルや先進中距離空対空ミサイル(AMRAMM)の新規受注増などミサイル部門の好調さが大幅増収に寄与した。同部門の売上高は18%増の8億5700万ドル、営業利益が7%増の1億100万ドルだった。ただ、航空機部門では民間航空機の需要低迷でが響き7%の減収だった。
今後の見通しについてロッキードは、03期通期の1株利益見通しを2.15−2.20ドルから2.20―2.30ドルに引き上げ、売上高については03年が前年比で8−12%増に、04年では03年からさらに5%増を見込んでいる。一方、レイセオンは03年の1株利益が1.70−1.80ドルとの従来予想を確認した。ただ、04年は年金費用が嵩むことを理由に03年並み以下になると見ている。
好決算を受けてロッキードの22日終値は、前日比3.30ドル(7.29%)高の48.55ドル。一方、レイセオンも同92セント(3.19%)高の29.75ドルに上昇した。