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(回答先: [日経] 株、月末まで代行返上巡る駆け引き――厚労省内の動きはまだ 投稿者 Ｄｄｏｇ 日時 2003 年 4 月 23 日 00:22:31)
[日経] 円、くすぶる「代行返上」への思惑――買い余力にらんで心理戦
【ＮＱＮ】欧州の多くが復活祭（イースター）休暇中である21日の外国
為替市場で円相場は一進一退。国内勢は休暇明け後の戦略作りに励むが
、米景気の先行きに対する見方が対立しており、相場観は定まっていな
い。需給面では国内投資家の対外投資観測が根強い一方、輸出企業の円
買いとともに厚生年金基金（厚年基金）による国の厚生年金の代行部分
返上に対する警戒感がくすぶっている。
厚年基金の資産規模は約60兆円、代行部分は半分の30兆円程度で、資
産配分比率から判断すると、外国証券の占める割合はその30％の９兆円
程度と見られている。厚生労働省は現時点で外国証券の物納を認めてい
ないうえ、2004年度の運用方針が固まるまでは外国証券への再投資は考
えにくい。年金資金の為替差損回避（ヘッジ）率は低いことが多く、代
行返上の規模が増加すればするほど外為市場では円買い圧力が強まる構
図になっている。
米シティグループなど民間調査機関は当初、代行部分の返上は全体の
半分程度になるとの見方で一致。円高圧力は４兆―５兆円程度と見積も
っていた。ところが４月中旬までに返上の認可が下りた基金はすでに50
0を超え、全体（１日現在で1653基金）の３割に達した。世界的な株価
低迷で運用成績の悪化に耐え切れず、返上基金数が1000を突破するとの
予想も出てきた。こうした状況を受け、シティは代行返上に伴う外国証
券の売却合計見通しを７兆―８兆円程度に修正。「売買が一時期に集中
する公算は小さく、既存売却分を含めればすべてが今後発生するわけで
はない」としながらも、円買い余地が増えたと見ている。
３月までは財務省・日銀が円売りの市場介入を実施したため、輸出企
業の円買いや代行返上に伴う円買い注文をある程度は相殺できた。しか
しイラク戦争に早期終結のメドが立ち、ドル相場が落ち着きを取り戻し
たことから「４月以降に介入はなかったようだ」（邦銀トレーダー）。
日本の貿易黒字は高水準を維持しているだけに、年金資金の円買いが加
われば円先高観の勢いが増しかねない。代行返上の円買い余力はどの程
度残っているのか――。円の強気派と弱気派の間で「心理戦」の様相が
強まっている。（今 晶）
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