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【編集部注: 3月19日付け《Wall Street Journal》は、アメリカ財務省が近い将来新ドル札の発行を計画していると報じています。デザインは現行のままで、紙幣の色だけ変えるという措置ですが、これに対しインターネット
《www.spiegel.de/wirtschaft》で以下のようなコメントが載っていますので、要旨を翻訳掲載します。】
一体この予告はドルの将来にどのような意味をもつのか?
---- 切り下げである。色違いの紙幣を発行することは国内のアメリカ人向け紙幣と外国向けの通貨を分けるという目的以外には説明のしようがなく、新紙幣はアメリカ国内にだけ通用することになろう。
加えて、銀行システムを迂回し多額の金を「タンス貯金」したアメリカ市民から財産を没収する便利な方法でもある。
新紙幣はスキャナーにかけると(通常目に見えない)コード番号が読み取れ、通貨流通のコントロール/監視が可能となる。新通貨の導入は遅くとも12カ月後----来年3月----と思われ、Laurence Patterson (《Criminal Politics Magazin》誌)は
「タンス貯金をしている人は外国通貨に交換しておかないと、金を失うことになる」と警告している。
某アナリストも、「通常のグリーンの紙幣と並行して色違いの紙幣を発行するということは、二重通貨システム構築の疑いを抱かせるもので、新通貨は国内又は国外で流通、今までの紙幣はその逆の地域で流通させることになろう」と分析している。
その背景はアメリカの貿易収支赤字が年間1兆ドルに及んでいるためで、今までの累積赤字が莫大な金額に達し、もはや支払いの出来ない状況になっているためである。
アメリカはドル札の輪転機をフル回転させ、その紙幣を使って生活水準の確保、軍備の支払いを続けるという状態を今後持続けることが出来なくなる。日本だけでも----これが現実に市場に放出されれば----アメリカ通貨システムを崩壊させるほどの多額のドルが保管されているという噂である。今までアメリカは超大国として圧力を加えこうした事態の発生を抑え、このため諸外国は多額のドルを保管せざるを得なかった。
聞くところによれば、アメリカの法律で国家負債限度額が規定され、それが6月中旬に超過したようである。
ドル通貨を国内及び国外向けに分けることにより、以下の効果が得られる。
(1) 国内では新ドルと現行ドルを1:1 の割合で交換し、国内平和を保つ。但し、「タンス貯金」者には別の交換比率を適用する。
(2) 国外ドルは、多分現行のドル札をそのまま流通させるが、例えば50%の切り下げを行う(切下げ率については目下情報はない)。これはドル札だけでなく、銀行に記帳されている金額にも適用されると思われる。
外国銀行--特に日本--の地下の貯蔵されている巨額な(ドル)金額を考えれば、こうした措置により、--株価への影響はもとより--国際金融システムの土台が揺すぶられることになろう。但し、こうした措置は前にも一度計画されたが、実施されなかったという先例もある。だが、今回は国家債務リミットを超過しているため、自国以外の諸国をすべて犠牲にして兆単位の負債を帳消しにするというこの措置をアメリカが真剣に計画していると考えた方がよさそうである。