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(回答先: ”内ゲバ”的論争は不毛では 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2003 年 4 月 16 日 13:57:33)
ビルダーバーグさん、こんにちわ。
あなたのような受け止め方もあると認識しているので、あまり飛び火をさせたくはありませんが、レスをさせてもらいます。
>「戦争板」であっしらさんとwwさんの論争が起きていますが、あまり望ましい論争
>ではないように思います。何やら、全共闘運動が孤立したあとの新左翼各派の”内ゲ
>バ”を連想しました。
『WWさんへ:求めていないことに応えて「責務」を果たしたことにはならない』( http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/949.html )をお読みになられれば、私がしつこくWW氏を追及しているのが、WW氏の議論に向かう態度の問題であり、求めたテーマに対して論争にもなっていないことに拠っているとご理解いただけるはずです。
そして、「ブッシュ−フセイン合作戦争劇」という見方に対する是非をめぐる問題でもないこともわかるはず。
全共闘運動の敗北過程で苛烈な総括論議が行なわれ分裂や解体に結びついたことは、まじめさの現われであり、敗北に蓋をしたまま組織維持を図る態度よりも健全なものだと思っています。
しかし、“内ゲバ”と論争はまったく次元が異なるものです。
革マル派と中核派の“内ゲバ”は、前衛党組織論を基礎とした革共同が内なる論理として抱えている病弊に由来するものです。
革労協などが絡む“内ゲバ”は、他に政治運動をほとんどできなくなった組織が“内ゲバ”なる武装闘争に存在意義を見出しているだけだと思っています。
私とWW氏のあいだで論争が起きているという認識を持たれるとしても、それを殺し合いまで容認する“内ゲバ”と結びつける連想には唖然としました。
「何やら、全共闘運動が孤立したあとの新左翼各派の”内ゲバ”を連想」された過程をご説明していただければ幸いです。
>そもそも小生はオサマ・ビンラディンこそ、21世紀を予想もしなかった「戦争の世
>紀」にしつつある張本人と思っています。9.11アタックのあと、ザワヒリは「第
>二、第三のアタックが米国を襲うと豪語していましたが、実現できていません。世界
>帝国にアタックをかけた以上、打倒できるだけの戦略的展望を有していなければ、無
>謀、無責任というものです。宗教的妄想でやったとすれば、麻原彰光なみのバラノイ
>アに過ぎません。タリバン政権とフセイン政権を潰し、両国の軍人を含めば、数万人
>の死者を生じさせたのは、オサマ一派の無責任極まる挑発のせいです。
9・11がウサマ・ビンラディン一派の犯行であるという根拠をお示しください。
また、「宗教的妄想」という言葉の“宗教的”という意味をご説明ください。
また、米国政権はそう主張し、米国民もそれに引きずられた意識を持っていることは認めますが、フセイン政権とアルカイダの関係はなんら証拠付けられていないのに、「フセイン政権を潰し、両国の軍人を含めば、数万人の死者を生じさせたのは、オサマ一派の無責任極まる挑発のせい」だと結論付ける根拠をお示しください。
※ 「イラク侵略戦争」の経緯に関する見方は、私がこの数日間書いてきたことをお読みいただければということにして、直接の反論はこの場ではいたしません。
ただ一つだけ極めて気になる個所があるので、取り上げさせていただきます。
「フセイン派は、米軍が中東から撤収するまで、残った軍事力を温存し、イラク人政権の統治に移行したら、ゲリラ戦に売って出て「アフガン型」へ持ち込もう、というオプションでしょうが、ちょっとフセインにそれだけの民衆の支持基盤が残っていないのではないでしょうか。」
このような見方がはびこることを危惧しているので、「ブッシュ−フセイン合作戦争劇」の検証を呼びかけています。
米英の占領支配を撃破しようと戦う勢力が、フセイン派だとみなされて虐殺されたり拘束されることを「フセイン支持の生き残りではしかたがないわな」と容認するムードが国際社会にはびこることがどんなにか危険なものであるかは想像できるはずです。
「ちょっとフセインにそれだけの民衆の支持基盤が残っていない」かどうかを、イラク全土を一律に判断することは危険です。
これまでの戦争の経緯を捉え直せばわかるように、元々フセイン支持派が多かった北部が無抵抗で、逆に、反フセイン派が多かった南部が激しい抵抗を示したのです。
お示しになられた論では、ゲリラ的な米支配反対闘争がそれなりの規模と継続性で起きたら、“フセインにそれだけの民衆の支持基盤が残っていた”ということにもなりかねません。
「ブッシュ−フセイン合作戦争劇」という見方に立つ者として、米英支配に対抗する運動は南部地域を中心に進められ、北部地域は支配者が新しくなったという感じで推移するのではと見ています。(バグダッドは錯綜した地域になると見ています)
このような状況で、“フセインにそれだけの民衆の支持基盤が残っていた”、「フセイン支持の生き残りでは殺されてもしかたがない」という認識が広く持たれることがどれほどの悲劇か考えてみてください。