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「戦争板」であっしらさんとwwさんの論争が起きていますが、あまり望ましい論争ではないように思います。何やら、全共闘運動が孤立したあとの新左翼各派の”内ゲバ”を連想しました。
小生の見解を以下に述べます。小生の基本的な立脚点は、「反ダブヤ政権」「ダブヤ政権打倒」です。とはいっても、左翼的な立場ではありません。フセインも金正日も全く擁護するつもりはありません。しかし、反フセイン、反金正日と米国擁護は何の関係もありません。反フセインで反ダブヤ政権という立場は十分、成り立つのです。
そもそも小生はオサマ・ビンラディンこそ、21世紀を予想もしなかった「戦争の世紀」にしつつある張本人と思っています。9.11アタックのあと、ザワヒリは「第二、第三のアタックが米国を襲うと豪語していましたが、実現できていません。世界帝国にアタックをかけた以上、打倒できるだけの戦略的展望を有していなければ、無謀、無責任というものです。宗教的妄想でやったとすれば、麻原彰光なみのバラノイアに過ぎません。タリバン政権とフセイン政権を潰し、両国の軍人を含めば、数万人の死者を生じさせたのは、オサマ一派の無責任極まる挑発のせいです。そのおかげで、小生が「グローバルシリアルキラー」と呼ぶチェイニー、ラムズフェルド、ウォルフォビッツ、パール、ボルトンらがのさばってきたのです。どうも、ネオコンサバの大きな狙いは、中東全域を「親米、親イスラエル」国家だけにしよう、というところにあるようですね。となると、シリア、イラン叩きというのもかなり可能性があります。本当に10年戦争をやる積もりなのかも知れません。
ついでに、「戦争板」でもまた、話題になっている佐々木敏氏の立場についての小生の見解です。小生は「反ダブヤ」であり、どんな高級なレトリック、ロジックを駆使しようと、ダブヤ擁護派は相手にしません。読売、サンケイなどという3流紙は、まるで国防総省のプロパガンダの引き写しかと思われる、知的レベルの低い社説やコラムばかりで、西部まい氏にも笑われています、佐々木氏は高坂教授の弟子らしく、もう少しややこしいロジックを駆使してはいますが、結局、「米国に逆らってもロクなことはない」といっているだけで、さっさと米国に移住むすればいいのです。
あっしらさんとWWさんの論争の争点のひとつ、「イラク軍・フセイン政権の不可解な崩壊」については、小生もまだ良く分かりません。可能性としては@フセインが空爆で死に、指揮者がいなくなったA空爆で軍事力が壊滅し、地上戦で抵抗できなかったB戦争疲れのイラク軍部の戦意喪失Cロシアかシリア当たりが介在しての米国との密約(本気で抵抗しないからフセイン以下を見逃す)といういわゆる”出来レース”、陰謀論−−などでしょうが、@は市街地レストランの空爆が、バグダッド国際空港の米軍による占拠後であり、その前からイラク側に本格的な交戦がなかったようですので、ちょっとという気がします。Cも、在イラク・ロシア大使の車が米軍に攻撃されたり、シリア批判をネオコンサバどもがわめき出しているところから、何らかの「表に出せない行き違い」が生じているようにも顔も得ますが、WWさんもいうように、これ以上の情報は今のところ、ありません。
現時点ではやはり、圧倒的な制空権にイラク軍は歯が立たず、戦闘車両の大半を破壊されたか、戦意を喪失した、とみるべきでしょう。うがった見方としては、制空権でのハンデを克服するために、フセイン派は、米軍が中東から撤収するまで、残った軍事力を温存し、イラク人政権の統治に移行したら、ゲリラ戦に売って出て「アフガン型」へ持ち込もう、というオプションでしょうが、ちょっとフセインにそれだけの民衆の支持基盤が残っていないのではないでしょうか。「人民戦争論」ではありませんが、ゲリラの勝利は、民衆の支持なしには成り立ちません。
ついでのついでに、D-dogさんについて。反権力性もあるのでしょうが、気が弱く、すぐ主流派につこうとするように見受けます。いつもM(明治?)大学出身であることをコンプレックス風に書いている「弱さ」とどこかで共通しているようです。なお、ここでのコメントは小生の印象に過ぎず、べつに他意はありません。