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(回答先: 【「イラク侵略戦争」のゆくえ】 開戦前からは大きく変わった「バグダッド陥落」の戦略的意義 − 「バグダッド攻防戦」に至る前に政治的決着を − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 25 日 22:45:35)
あっしらさん。 こんばんわ。
いつも卓見に感心致しております。
今回のご投稿を読みまして、以下の疑問を感じました。
引用 (「イラク侵略戦争」は、戦略的に見れば、既に侵略者である米英が敗北しているのである。
むろん、傲慢で愚かな米英政権にそのような敗北を認めさせることはできないと考えている。)
引用 (小泉氏に言いたい。このままブッシュ政権の愚かな軍事行動を見過ごせば、国際社会における米国の威信は地に落ちることになり、赤字のファイナンス不如意から経済的にもおかしくなる。
安全保障や経済権益を米国を頼ろうとしても、頼ることができない存在になってしまうのである。)
私が思いますのに、米国中枢の行動はもはや「暴力団」ないし「戦国時代的」な論理で動いております。
安保理分裂、国連決議の牽強付会的解釈、テロ防止と称して証拠提示なしの「予防戦争」、開戦と同時に元首爆殺作戦など、いずれも近代国家の行動としては、大きく逸脱していると言わざるを得ません。
暴力団だとすれば、敗北は面子を失うことであり、致命的ではないでしょうか?
もともと、世界金融支配、IT革命を呼称しての米国への資金還流構造が行き詰まってきたからこそ、戦争を始めたわけです。
金融雑誌等によると、米国の債務状況は以下のとおりだそうです。
連邦債務 ざっと700兆円(しかも外資が多い)
州等の地方政府債務 ざっと700兆円(外資が多い)
貿易赤字 ざっと年間4000億ドル(これは中国からの製品流入により近いうちに5000億ドルに増える?)
財政赤字 ざっと年間3000億ドル(これも激増の兆し)
民間貯蓄 あまりない
私も金融専門家でないので、今後どうなるかは分かりません。 しかし、日本国と比べてさえも、ずいぶんと悲惨な状況です。
これでNYダウが低下すれば、とてももたないように見えます。
簡単に言うと、国際暴力団が資金に詰まって新たなシノギを見つけようとあがいている状況です。
確かに輸送等の問題はありますが、米英軍の死傷者は少なく、まだ優位は動いていないように思うのですが。
この状況で、今後輸送路がおびやかされたとして、市街戦で苦戦したとして、撤退するものでしょうか?
撤退して「面子」を失ったとき、米国への資金還流はそれこそ停止し、直ちに破産に直面するのではないか。
Mr.X氏の議論も私にはなかなか面白いものでしたが、結局のところ、当面は軍事力以外には決定的な「資金集め」手段は提出できていないという印象を受けました(先端技術があるからと言って、簡単に金が集まるわけではないと思います。 それが確実に大金に化けるという構造が見えなければ、バブル(失望)に終わるだけです)。
こういう状況で「撤退」という選択肢があり得るのか、疑問に思っています。