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(回答先: オウム事件と巨大な闇 投稿者 愚民党 日時 2003 年 4 月 26 日 01:29:01)
------1995年5月30日、ニフティ「現代思想フォーラム」への投稿
RE:01836
SUB:RE:カルトの歴史的断層:注:長文
282行の長文です。どうか読みたくない人はとばしてください。
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大四角フレームをRとする。小四角フレームをJとする。下の罫線をPとする。
Rとは、あの関東軍石井731部隊が満州で生成させた化学工場の写真である。
Jとは、オールドメディアの空虚と愚劣の祭、センセーショナル報道番組が
テレビジョン映像であろう。1970年日本が満州へと編成を遂げてからの
2年目1972年2月からの。
オールドメディアとは身体のリアルティから切り放された浮遊のぬえ恐竜。
移植手術、民衆身体は他人の体に、いつのまにかすり、替えられる。
われわれは警察庁発表マスメディアに、これまでも充分に
マインド・コントールされてきた日本ヒューマノイドである。
それをエマージング・出現ウィルスと呼ぼう。
中国史によれば、民衆とは、眼球をえぐりとられた盲目の人という意味があり。
さて大四角フレームRの左上には、オウムが収容された鳥かごが吊るされている。
右上には、カナリヤが収容された鳥かごが吊るされている。
これをJR1、2とする。
Pとは電子文字がながれる液晶デスプレィであろう。
Pには「戦争は宗教の延長である」
クラウゼビッツ『戦争論』テキスト贋作が左から右に疾走している。
Pには、さらに「現代のオウム理論、石井731部隊20世紀化学の反復」
「現代のカナリヤ理論、ハルマゲドン核融合物理の反復」
Pには、さらに「日本の共同幻想、天皇制国家宗教の終わりの始まり」
Pには、最後に電子ゴキブリが疾走して。
まさに、作品『ミックス・メディア−2』である。
この作品は野蛮な関東の中心、帝都東京の皇居前警視庁高層ビルの庭に展示されて。
この場所とは内面と精神が喪失した、五月雨の庭である。
すでに1995年体制の第3段階は準備されている、世界を揺さぶる現代の終わり
を表出しているこの満州日本列島とは、悪霊20世紀を、ひたすら総括している。
空虚と愚劣・ヒューマノイドの空間が、エスカレーションしている。
そしてオールドメディア映像で反復の評論するヒューマノイドの銀行口座に、
出演霊(ギャラ・お金)数字が、明日、振り込まれているだろう。
この空虚と愚劣の祭の後に、ターゲットされているのは、われわれ日本の個人。
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さて、カルトですが、現在書店の宗教・精神コーナには、多くの新世代が群がり
宗教カルト関係書物は、大いに売れていると聞きます。
オオム教団をめぐるセンセーショナル空虚と愚劣のマスメディアの祭は、
日本における新世代カルトの始まりを告げました。アメリUSAの模倣として。
ビックコミック(発行・小学館)の最新号、さいとうたかお氏の
『ゴルゴ13シリーズ』最新作『病原体・レベル4』、人類最大の危機
エボラウィルスがテーマでした。いよいよ地球免疫システムは、これまで
爆発的に生態係を破壊してきた、現代帝国主義文明と人類の淘汰をめざし、作動
してきました。まさに救いを求めるカルト宗教の扉が、開かれました。
そのビックコミックでは、いよいよ
『YELLOW』原作/宮崎信二氏 作画/かわぐちかいじ氏によって連載開始
されております。私は1970年移行の日本とは、満州システムの内部が全面展開
してきた世界であると規定しておりますから、期待しておるのです。
オウム教団の麻原クンが40歳で、私は2歳上。70年代の同時代性に想いが行き
ます。70年代世代の青春像は、森田童子のシンガーソングCD
『東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤−1978年7月19日 盛夏』に集約され。
1970年から展開されてきた日本社会・経済・政治の過程、その仮想満州全体
主義システムの問題は、村上 龍氏長編小説『コインロッカーベイビーズ』
『愛と幻想のファシズム』にて、出現しておりますので。
私としてはオウム教団壊滅大作戦を、「カルト」へと、姑息にもネグレクト歪曲
する全体主義言説に対しては、断じて否!!と、答える用意があります。
個別・日本現代史と、総体・世界現代史として第一次世界大戦勃発の10年前から
開始された、化学の世紀たる悪霊20世紀、この個別と総体からの、総括。
こうしたアプローチが必要ではないか? と、妄想生成しておる今日です。
現代工場制度としての消費満州全体列島とは、まさに化学によって構築されて。
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坂本弁護士一家が突然、何者かのによって、その社会生活の実物としてのリアルティ
を拉致され行方不明にされた、1989年10月の意味。1989年とは正月に、
昭和天皇が亡くなり、記憶装置は「昭和」から「平成」へと変換され、挿入されて。
この時期、満州の政治・経済・社会は、いかなる季節であったのか?
なお、満州という言葉の規定ですが、1970年移行の日本国家を「日本」と命名する
のは人の自由ですが、私は「満州」と命名しますので、どうか、よろしく。
総体・現代世界史においては、1989年春、中国天安門広場での民衆抗議とその
弾圧から、冬におけるベルリンの壁崩壊へと流れて行きました。その年は12月
ルーマニアにおける民衆蜂起と独裁体制の崩壊で、みごとに完結しました。
個別・満州においては日本の共同幻想である、天皇制国家宗教システムの強度を
めぐって社会は、揺らいでおりました。すでに既成労働運動総体は、国鉄がJRへと
変換されたように、翼賛産業報国連合へと移行しておりました。満州国家権力装置の
基本理念と価値観は天皇制唯一元教でありますから、権力装置と支配者は全身全霊を
もって、天皇制一元教を防衛強度するため、これに反対する勢力を弾圧したのは言う
までもないでしょう。
この満州にては、天皇制という共同幻想が、1989年12月のルーマニアのように
瓦解してしまっては、バラバラに解体されたガレキの廃虚になることを、国家行政官僚
は、恐怖として身体心霊として妄想生成しているのです。
さらに1989年この満州列島は、在日外国人労働者の問題が出入国管理の問題と
して出現してきました。経済で言えばこの年の12月は、バブル経済の頂点として、
株式市場が右肩上がりとして、グラフの山頂を記録したのです。
ドイツ現代経済がトルコ人労働者を利用し、発展したように、日本経済も外国人
労働者を下層へと落としこめ、その労働力を利用し、発展したことは事実です。
この80年代後半バブル経済期に構築された巨大建築物は、多くの在日外国人労働者
の労働力が、手配師によって、猟り出されたのです。
坂本弁護士が活躍した横浜とは、天皇制の教化に反対する拠点であり、さらに
在日外国人労働者の人権を守るネットワークの先進的な中心地でもありました。
横浜の弁護士は、世界基本的人権のために、全国弁護士の先頭で闘っていたのです。
そして1989年10月半ば、坂本弁護士は、この横浜の地から、突然、何者かの
手によって家族ごと、連れ去られてしまったのです。現代の神隠しとして。
それは人権を守る弁護士と、国民国家・民族を越えて世界の労働者と連帯し人権の
ために闘う人々への、無言の同喝でありテロリズムです。
坂本弁護士一家拉致事件の解明は、みごとに今日まで伸ばされて来ました。
そこに私は、満州国家行政官僚の悪意を感じます。つまり権力装置は、この事件を
利用したのです。人間としての普遍世界と生存をめざす人々への見せしめ処刑として。
それでは1995年、何故、権力装置は、オウム教団を治安および内乱罪・破防法
の「敵」として選択し、みごとに生成させたのか? これが主題です。
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行政官僚機構とは、優秀な人材としてテクノクラートを形成するために、何を利用
するのか?それはデスクワークとしての事務能力では、ありません。
彼らはまさに実践で、鍛え上げられていくのです。
優秀な管理者はビック・メーカでも、行政官僚機構でも、これまではシステム内労働
組合運動の幹部を経験しながら、上昇してきました。つまり、組織機構の自己教育シス
テムとして、企業内労働組合、行政機構内労働組合は、位置と価値があったのです。
幹部はある労働組合というフレーム枠内闘争の実践的組織経験の過程で教育され、
鍛え上げあられていく。そこでは自ずから交渉力を形成されていくだろう。
まさに満州全体システムと、その実践的人造りは、みごとに起動しています。
その高度な管理体系は、デスクワークでなく、実践に秘密があるのです。
システム内労働組合を実践して、やがて彼は、大企業の、あるいは行政官僚機構の
管理幹部として登用されていくます。これが幹部候補の教育過程です。
こうして行政官僚機構の幹部として抜擢された彼に、待っているのは、
行政に要求する団体との交渉です。要求団体の組織は強度でなければなりません。
そうでなければ、彼は、鍛えられませんから。つまり行政官僚は実践的な交渉によって
忍耐と精神力・体力・頭脳展開・政治力を身体霊体化していくのです。
まさに行政官僚機構の幹部は、自己自身に要求をぶつけてくる市民団体、あるいは
おのれの政策に反対してくる勢力によって、強くなっていくのです。
東大から幹部候補として登用されたキャリアは、労働組合は経験しませんが、
行政政策との反対勢力との闘争によって、鍛えられ、組織力・交渉力を自己教育されて
いきます。
結論を言えば、行政官僚機構にとって、「敵」は、おのれの強度のために、
必要不可欠のです。この「敵」が、弱度になるなら、それは、おのれ自身の組織瓦解
へと連動してしまう。これに満州全体の秘密が現出します。
1989年は、満州経済がバブルの山頂を記録した。
「昭和」から「平成」への記号変換、天皇制をめぐる関心と政治的闘争に話題を
そらし、この時期に企業戦士として出動された過労死が出現しましたが、それは
みごと天皇制一元教のおかげて、隠蔽されました。
しかしながら80年代から展開された中曽根元首相に代表される戦略、
大単産労働組合としての国鉄労働組合を解体し、反対勢力を壊滅しながら、
再度、アジア侵略戦争を展開できた、国家翼賛体制の反復戦略は、「敵」を弱体に
させてしまいました。
皮肉にもこれが行政官僚機構にもたらした危機でした。「敵」が弱体化しては
おのれ自身が強くなることは、もはや不可能になってしまうからです。
自己満足自己完結する機構は、内部から解体してしまうのです。
80年代とは、これまでのバランスを国家権力装置の側から崩したのです。
さらに冷戦構造の瓦解とロシア・マルクス主義の瓦解は、これまでの相対としての
バランスを崩す、最後のハンマーに打たれました。それはある意味で行政官僚機構と
国家権力の組織人造りにおいて、危機でありました。
「敵」を、新たに形成しなくてはならない。人材も国家予算もリストラで削除され
てしまう。国家権力はそこでオウム教団に触手を伸ばしたのです。
どうやら満州全体システムは、オウム教団をみごとに「敵」として生成させることに
成功したようです。
1972年2月の連合赤軍事件の時もそうでしたが、公安警察の戦略は「敵」を
孤立させ、追いつめることによって「敵」自らテロリズムを作動するように、
インプットしていくのです。これが公安警察の「敵」生成の起動戦略です。
そして理想どうりの「敵」に仕上げていくのです。
理想通りの「敵」に仕上げ、次にはマスメディアを利用し、
国民的センセーショナル・パニック・喧噪祭を全面展開するのです。
これをサブリミナル・コントールと言います。
この起動戦略の伝統は明治の大逆事件からの伝統があり、「昭和」初期の国内
治安維持法行使では、全面展開させました。長い実践の過程と実験の成功で生成
させた、この起動戦略は「敵」自身が、公安警察の理想通りにテロリズムを実行
するように、あらかじめ仕組まれたテクノロジーです。
公安警察はこれで国家予算をこれまでのように確保できます。
行政改革としてリストラもされずに済みます。システム内の激烈な競争相手である
自衛隊も落とし込める陰謀も成功しました。そのみごとな謀略。
「自衛隊の内部にオウム教団信者あり。機密を盗む。情報を敵に流した」と。
大日本帝国軍隊の延長として、自衛隊は形成されておりません。それは何処までも
アメリカUSAと国連に敗北した敗戦国の軍隊なのです。自衛隊は1950年代
朝鮮戦争が産み落としました。アメリカUSAの命令は、敗戦国に自衛隊を誕生させ
ました。その最高指揮権は、満州内閣総理大臣にあるのではなく、アメリカUSAの
国防省が握っていることは明確です。
しかし敗戦によっても切断されることなく生き残った軍隊組織が、今も存在して
います。内務省国家官僚機構の財産を引き継いだ機構こそ、公安警察であります。
警察の組織強度は、軍隊としての自衛隊より優秀であることは明確です。
しかし、オウム教団を「敵」として生成したことは、ある危機をもたらしました。
イデオロギー革命組織ではなく宗教革命組織を選択したことは、
天皇制一元教を宗教戦争に引き込んでしまいました。決して見せてはならない
最後のカードで勝負してしまった。
こうして、朝鮮戦争の危機によって自衛隊誕生から生成した、日本国憲法第9条を
めぐる1950年代からの政治レトリック・ゲームは、日本の共同幻想である天皇制
一元国家教をめぐる宗教レトリック・ゲームへと、記号は変換されてしまいました。
わたしは、おれは何なに教だ!自分を規定するために、満州列島に棲息する日本人
と呼ばれる人々は、自分の属性を明かにするため宗教レトリック・ゲームを開始する
はずです。万人の万人よる教祖の誕生こそ、天皇制の瓦解へと到る道程です。
私は高校2年生の夏休み、街の材木製材工場にアルバイトに行った時の、ある記憶
を、今でも鮮明に刻印しています。それは労働者が昼飯を食べ休息する昼休み、ある
老年の労働者と青年労働者が、天皇をめぐって論争していました。軍隊を経験したで
あろう論争で孤立した老年の彼は最後にこう言いました。
「天皇がいなくなったら、日本はバラバラになってしまう」
その言葉に誰も反論はできませんでした。1969年の盛夏でした。
1989年その終焉に規定されて、公安警察は死力をつくして組織防衛戦争を開始
して、みごとに生成させた「敵」は、これまでのようにアメリカUSA情報秘密部隊
CIAが、モザイク模様のようにからんではいないでしょう。それは独自に生成させ
たので、もはやアメリカUSAは問題解決してくれません。
おそらく、アメリカUSAや西洋の国家情報組織こそ、オウム教団をめぐる事態を
強度に関心せずにはいられないでしょう。かれらが脅威を感じたのは、カルト教団と
してのオウム教団ではなく、国連と西洋同盟の戦略から外れ、独自的に「敵」を生成
させてしまった国家組織の組織防衛戦争の暴走にあるのです。
19世紀後半から20世紀初期における大日本帝国による富国強兵政策は、帝国内
の矛盾を、アジア侵略戦争に転化して、その膨張を生成させました。
しかし20世紀後半の日本帝国は、経済として膨張を生成してきましたが、
もはやその内部に有する日本的妖怪としての暴力性、その人殺し文化と呼ばれる
破壊性は、もはや外に向けられない、内部に欝積する矛盾は外部へではなく、内部
へと攻撃され侵略されていくのです。
オウム教団壊滅後の次に生成される「敵」とは誰か?
それは今だ誰も推測できません。ただその「敵」とは個人であることは推測できます。
この満州全体システムで、個人が生き残ることはできるのか?
日本とは何か? 今も日本とは世界の問題児であるのです。
ドイツは50年をかけて世界と和解する努力をしてきましたが・・・・
日本とは何か?
通信を基礎に人間の交流を創造していくしかない。
それが現在の私の根底にあたためたい原点です。
長文送信、苦痛を与えご迷惑をおかけしました。せつにお許しあれ。
1995,5,30
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