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Re: いくつかの疑問に対する説明
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投稿者 HINO 日時 2003 年 4 月 22 日 13:58:12:xVvEhPnUF2ags

(回答先: いくつかの疑問に対する説明 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 21 日 19:59:47)

どうも。生活がバタバタとして忙しいもので、レスが遅くなることがあると思いますが、ご容赦ください。

>HINOさんの「世界」には、陰謀や悪魔崇拝がほとんど渦巻いていないとお見受けしています。
>それを踏まえてあまりえぐくない説明にとどめております。

私の周りには、陰謀と呼べるほどのものはないでしょうし、あったとしても誰かの嫌がらせ程度ですか。もっともそんなに陰謀や悪魔崇拝が周りに渦巻いていたら困ります。 あっしらさんの周りには渦巻いてるんですか?

>提示された陰謀を検討することは有意義ですが、証拠を示せない上での状況を読んで
>の主観的な判断は、政府側の発表を信じるより危険であると思います。

>「政府側の発表を信じるより」、どう危険なのか説明してください。

証拠を示せない上での主観的な判断は、政府側の発表より客観性に欠くことが多い、ということです。政府が公式に発表したものは、政府の意図がどうであれ、その国民や他の国からも検証される余地があります。よって、幾ばかなりの証拠や根拠を示す必要がでてくるでしょう。もちろん、それが真実であるかどうかは判らないといったケースもあるでしょうが、少なくとも、ソースのまったく示せない、主観的判断に偏った論よりはまだ信頼性がおけるだろうということです。

>(なお、科学理論も含めて、主観以外に判断はありませんので、主観だから云々というのではなく、説明(論証)内容で危険性を判断してください)

あっしらさんは、人間はすべて主観的な行動しかしないと捉えられているのかもしれませんが、人間はより主観的かより客観的かという程度(degree)の間で判断をしていると考えています。つまり100%の客観はありえないにしても、より客観的であろうという努力は確立論からいっても全くの無駄ではないはずです。科学理論もより客観性を引き出すために多くの科学者による検証が行われるのはその為です。

>そして、大まかでけっこうですから、HINOさん自身が考える「イラク侵略戦争」の構図を示していただければ幸いです。
>個々の問題も大事ですが、俯瞰的に見た総体的な評価がより重要だと思っています。
>(添付している合作説の内容に対する批判でもけっこうですが、主要メディアの報道ないし米国政権の発表通りというのはご容赦ください。仮にそう思われていても、ご自身の言葉でまとめてください)

あえていうならば、個人的にはパキスタンの動向に注目していますが、今は判らない、とだけ言っておきます。前のスレでどなたかが言っておられましたが、何かを検証する上で判らないものは判らないと判断する、というスタンスは重要な意味を持つと思います。人間は「判らない」という不安定な状況に置かれるとその状況から脱するために理由付けとして陰謀論を唱えがちですが、そうすることは危険であると思います。

>そのときに、現在なおフセイン一派の中核メンバーが拘束されていない理由も推測していただければ幸いです。(NYT紙の調査報道でも、フセインが4・9時点ではバグダッド市内にいたことは確かなようです)
>フセイン一派の中核メンバーが拘束されたら、合作説は揺らぐと思っています。

フセインが捕獲されたというニュースがありますが、注目しています。


>フセイン一派が軍隊(武装勢力)を持っていないとどうして即断できるのでしょう。
>イラクは部族社会が武装している国家です。ある部族社会を支配していれば、軍隊を持っていることに相当します。

仮に今フセインが軍隊を持っていたとしても、経済的にその軍隊を長期間維持していくことは難しいでしょう。なぜ経済的に難しいのかは、既に述べた通りです。小規模な武装隊なら可能かもしれません。


>また、米英政権と「合作」であれば、米英の駐留部隊や「新イラク国軍」・「新治安部隊」もフセインを庇護する軍隊ということになります。

米英の駐留部隊や「新イラク国軍」・「新治安部隊」も合作説に加わる(真相を知らされる)となると、情報のリークは免れないと思います。米英政権がそんな手段をとるとは思えません。


>チィクリート陥落前の不自然な戦闘や空爆をどう解釈されているのか、ご提示ください。

あっしらさんが不自然だと思われる理由をまず知りたいんですが、以前に書いた記事があれば教えてください。


>政権時代のいきさつや今回の戦況の推移に照らせば、フセイン一派が、ティクリートでけっこう幅広い支持基盤に支えられて生き残っていると見るほうが妥当性が高いと思っています。

その支持基盤も崩れ去っていくと思います。


>>あっしらさんが考えるこのシナリオには同意できません。米国政権とフセイン政権が
>>仮に同盟関係であったとして、フセイン政権崩壊後もアメリカがフセインを支持する
>>理由はなんでしょうか?

>まず、米国政権(世界支配層)は契約を重視する人たちだということを軽く見てはならないと思っています。
>仮に契約を軽んじる人たちだとしても、裏切ったわけではない同盟者を裏切ったら、米国政権(世界支配層)の今後の世界戦略を現実化させていくことはできません。

まず、仮に米国政権がフセインと契約を結んでいたとしても、それは決して公にはできない「契約」です。表向きには「なかった」とされる契約を守らなければならない必然とはなんでしょうか?
また、米国は国連決議を待たず国際法を無視したくらいですから、それほど契約を重視しているとも思いません。アメリカにとって仮にフセインとの契約が国連よりも重いものだとしたら、それは何故ですか?


>フセインは、米国政権というよりもっと強大な力を持つ勢力を信頼しているはずです。
>米国の政権が変わっても問題がないことは、1979年から現在に至る20数年の歴史でわかっているはずです。

米国政権よりももっと強大な力を持つ勢力とは、具体的に何でしょう?


>フセイン一派がムスリムを自称しながら、自分の銅像や肖像画を至るところに飾るという偶像崇拝を平気でやっていたことが、彼らが悪魔崇拝者であると判断する一つの根拠です。(悪魔崇拝者は、神や神を信仰している人々を愚弄することに大きな喜びを感じます)
>たんなる強欲者であれば、敬虔なムスリムを装って富だけ貪るほうが安全だと判断するはずです。
>また、今回の「イラク侵略戦争」でも、神を語って徹底抗戦や殉教を呼びかけましたが、最後には何も語ることなく「敵前逃亡」しました。
>これを命惜しさの所業だと見る人もいますが、革命と権力闘争に身を置き続けてきたフセインが、命惜しさでそのような悪魔崇拝的なことをしたとは思えません。

私はイスラム教徒というのをそれほどストイックな宗教家ではないと思っています。というのも、過去に私の知人に中東出身のイスラム教徒がいたんですが、酒は飲む、嘘はつくで、教えとは逆のことをやってまして。それでもムスリムだと胸を張ってたんですが。彼が言うには、彼のようなイスラム教徒は多いらしい。そういう国民性なのかもしれないと、彼のおかげでイスラム教徒に対する偏見を持ってしまいました。もちろん中には敬虔なムスリムもいるんでしょう。が、ムスリムの教えを守らないからといって悪魔崇拝者だと結び付けるのは尚早ではないでしょうか。

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