現在地 HOME > 掲示板 > 議論10 > 544.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 未読ですが、“ドイツ人”ヴェルナー氏に期待はしています。 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 22 日 12:41:09)
ヴェルナー氏はゲルマン系ドイツ人と思われる記述を発見しました。お役に立てますと幸いです。
『悪賢いアメリカ 騙し返せ日本』副島隆彦著、講談社(2001年)によると、
友好関係可能な日独の民族主義
「私は、日本に住んでいるドイツ人で、『ドイツも戦後はアメリカの属国です』
と言う人に会うことになった。さる若手の敏腕実業家が、『あなたと同じこと
を言っているよ』ということで会いにいった。リチャード・ヴェルナー氏とい
う。彼は、オックスフォード大を出た後、日本に来て、日銀や大蔵省の研究所
に籍を置いたあと、米大手証券のジャーデン・フレミングで金融アナリストの
経験を積んで、現在は独立してファンド・マネージャーをやっている。日本の
金融界では有名な人である。あちこちに金融分析の論文を書いている。彼がい
ろいろドイツ思想界の様子を教えてくれた。彼は系譜からいったら、むしろ、
アメリカのグローバリストに近い人である。それなのに親切に私の『属国論』
につきあってくれた。彼は、南部ドイツのザクセン州出身だという。『ドイツ
人は、敗戦後、厳しい再教育を受けさせられました。戦争中のナチス思想から
の思想転向が求められました。しかし、ドイツ人としての誇りを今も、多くの
人が持っています』と語った。ゲアハルト・フライたちの運動や著作のことも
教えてくれた。そこで私が、『日本も敗戦後に、アメリカから再教育されまし
た』と言ったら、『いや、それはちょっと違うのではないか。日本には、教育
がないから、再教育もない』と言われてしまった。あらら。おそらくここでの
、ヴェルナー氏の『教育』というのは、私たち日本人が、勝手に自分たちで、
日本人は西欧近代式の教育をすっかり身につけている、と思い込んでいるのと
は違って、欧米人たちだけの間で通用する近代教育のことらしい。ヴェルナー
氏は、これらのドイツ愛国主義運動の本は、アートン社という出版社からたく
さん出ている、と教えてくれた。私が、『それでは、そのアートン社が、アメ
リカで言えば、ヘンリー・レグナリーがゲイトウェイ社を作って、唯一、アメ
リカでニューヨークの出版流通支配に抵抗していることに似ているのか』と尋
ねたら、『多分、そうだろう』と答えた、H・レグナリーは、『シカゴ・トリ
ビューン』紙の創業者のマコーミック家と長く連帯して、アメリカの根本保守
の火を守ってきた。今はその息子が、後を継いでいるはずだ。フランスには、
同様に、ル・ペンが率いるフランス国民戦線(FN)がある。FNも内紛を起こし
たりしているが、選挙になれば、十五パーセントぐらいを得票する。私が、『
フランスの民族主義者は、日本の民族主義を、どうしても受け入れないだろう
。しかし、ゲルマン・ナショナリズムは、日本から連絡を取って、友好関係を
築こうと持ちかければ、必ず諸手を挙げて迎えてくれるのではないか』と聞い
たら、『もちろんです』と答えてくれた」(p231〜233)
ドイツのマスコミにはご法度が明確にあり、
1、反ユダヤ的表現、
2、第二次大戦の終盤に敗走する際に、ドイツ人も大変だった
といった事は表現してはならないとされるそうです。
しかし、この頃、敗走の苦労を伝える書物が出版されつつあると、
東欧の大使経験者から聞きました。