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(回答先: 寺山修司へ―77年世代とは何か(4) 投稿者 愚民党 日時 2003 年 4 月 28 日 21:13:31)
海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手を広げていたり
これいいすね。
比ゆがとびぬけて大きい。
「海を知らぬ」とは世の中の暗部を知らない初心なこころ。
「われ」はその初心な「少女」を待ち構えて、両手を左右に伸ばしている。それが無限の広さなんですね。男と女の、世の中のどろどろの、その深さと広さを「少女」に教えてしまうことになるだろう己の罪深さは「麦藁帽の日差しの陰に隠れて」。
初恋の残酷さと美しさ、世の中の喜びと残忍さが、なにげないことばに重複して、迫ってくる。
これ、いいすね。
にしてもいっぺんに愚民党さんのフアンになりましたよ。