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(回答先: 補足的な説明 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 28 日 16:55:49)
ご説明に感謝しつつ、最初に数点の問いかけに回答します(参照書き込み未読なので、本論は後日とさせていただきます)。
「経済学の論理が前近代にも適用できるとお考えでしょうか?」との問いですが、言及したのは「経済」ないし「経済現象」であって「経済学」ではありません。前者は前近代においても観察される(すべき)現象と思っておりますが、後者の言葉は避けています。あっしら氏は「経済学」を「近代経済システムの安定期における法則性の記述」という意味で使っておられるようです(一般的な用法であることは認めます)。「経済学」をこの意味とすれば、(前近代が記述し得ないのは当然ですが)近代経済システムや「新しい経済システム」の創生などの動態的な把握も不可能です。「価値観という(経済学外の)問題が重要になります」はその意味で理解しております。(私は価値観ではなく、経済現象そのものから「新しい経済システム」の創生ないし挫折が観察できるのではないかと考えておりますが、これも「経済学」と無縁です。)
「利息を廃絶するのは、政策以外の手段はありません」以下ですが、「利息取得を利益源とする経済主体は、(中略)、政策的に利息が得られる経済条件を維持しようとします」は同意します。同時にかかる努力にかかわらず、利潤の消失を前提とすれば、利息の消失をもたらす(少なくとも利息消失の圧力となる)と考えております。経済学説によって説明は異なるでしょうが、資金需給の市場法則などで説明できると考えます。なお、「剰余価値」は産業資本が商品に化体させた労働の価値と労働力の価値の差というマルクスの用法です。