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(回答先: Re: この値段ではまさしく「夢」だ 投稿者 だー 日時 2003 年 5 月 28 日 02:01:32)
揚げ足取りで申し訳ないのですが、いくつか指摘させていただきます。
比較として100kwのエンジンを挙げたのですが、一般家庭では最高出力で回すことなどありえません。発電量過多となります。アイドリングでも10kwくらいの出力はあるでしょうか。また、30万という価格は補修部品としてのもので、実際にはもっと安い(半分以下)でしょう。発電ユニットとして考慮すると全て込みで高く見積もっても50万くらいになるでしょうか。先の投稿ではパワーユニットとしての出力当たりの価格を強調するためああいった内容になったのですが。
燃料はレギュラーガソリンと仮定しますが、自動車には用いないので、ガソリン税は不要ですね。従って実際の燃料費はレギュラーガソリン市場価格-53.8円ですね。
アイドリング時の燃料消費は1時間当たり約500mlといわれています(JAFの実験による)。アイドリング状態で24時間回し続けると12リットルの燃料消費で、1リットルあたりの燃料費が50円と仮定すると24時間で600円、1ヶ月で1万8千円。う〜んちょっと高いですね。希薄燃焼などを使って燃料消費を抑えることが必要ですね。発電効率自体は燃料電池とほぼ同じかやや上で、ディーゼルエンジンを使うともう少しよくなりますね。
あとは耐久時間でしょうか。燃料電池はPEFC型で4000時間といわれています。10年は持たないですね。エンジンは最低でも15万キロ5000時間持つといわれています。しかもこの場合は高負荷運転やコールドスタートを考慮していますので、いずれの頻度の少ない家庭用発電機としての場合はもっと持つでしょう。
燃料電池の利点はちまたで言われている価格や効率ではなく、燃料選択の多様性にあると思います。現状では価格でエンジンには太刀打ちできず、耐久性でも及ばない。排ガスにしても現状のエンジンは周囲の空気よりもクリーン。技術的障壁の何もないエンジンで自家発電するのが最も現実的だと思います。メーカーはこのことに早く気づくべきだと思います。自動車メーカーの販路拡大の絶好の機会だと思うのですが。障壁があるとすれば財務省あたりでしょうか?
他にはこんなのもあるようです。
http://www.osakagas.co.jp/Press/pr02/021226.htm
都市ガスを使ったエンジン発電ユニット。価格約75万円。発電効率20%、排熱効率65%。
エンジンが163cc単気筒ですから、発電効率の面では苦しいですね。
いずれにせよ、コストメリットを前面に出さないとこのようなコージェネレーションシステムの普及は難しいと考えます。人間は環境より自分の目先の利益を優先します。普通紙よりも高い再生古紙が売れないのと同じです。少なくとも私は買いません。なぜなら今より多くの支出を強いられるからです。非常に限られた金で毎日の生活を送ることが精一杯で、環境のことをこころみる余裕はありません。