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投稿 平成15年05月13日00時30分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)五月十二日(月)
(第五百七十五回)
○この一、二ヶ月の間に、日本のマスコミ界のみならず、多くの政治家、
評論家たちが、「ネオコン」と言う用語を、流行語のようにして口に
する風潮が生じた。
○従って、「ネオコン」と言うことばは、深い認識もなしに、ごく浅い、
表面的な理解のもとに、広く、日本人の間に流通し始めて居る。
○にも拘わらず、未だ、日本では、いわゆる米国ネオコン派のまと
まった著作が、一冊も、邦訳出版されて居ない。
○ニーナ・J・イーストン(Nina J. Easton)著
「五人のギャング(Gangs of Five)」(二〇〇〇年)は、一九九〇年
代に米国の舞台に登場した右翼の五人の指導的人脈についての
詳しい評伝のような本だが、この五人の中に、ワシントンに於
けるシュトラウス学派の主任宣伝員、ウイリアム・クリストル
が含まれて居る。
○ウイリアム・クリストルは、この本の中で、シュトラウスは、政治
では、真実、心理は必要ない、と教えた、と述べて居ると言う。
○つまり、シュトラウス学派の政治学では、政治とは、いかに、
うまく嘘をつき、その嘘を真実らしく見せるか、についての技術である。
と言ったことに成るであろう。
○シュトラウスの政治哲学は、もちろん、彼がひとりで全部作りだした
ものではない。
○シュトラウスの学説は、二つの流れに由来する。
即ち、
(1)カール・シュミットの政治哲学。又は、政治科学。
(2)ユダヤ教カバラ学。
シュミットはともかくとして、カバラ学は、密教である。
○カバラ学は、タルムードと密接に関係する。
○タルムードは、
一つの文章、一つの命題を、八十通りにも解釈することを教える、と、
聞いて居る。
○シオニスト・ユダヤに占領されてしまって居る米国では、事実上、
タルムード的カバラ的ユダヤ教が、カバラ化したキリスト教と同盟
して、または、カバラ化したキリスト教を従えて、このイデオロギー
的宗教を、事実上の国教化してしまって居る、ように見える。
○国教化、と言うよりも、主流化、である。
○この主流イデオロギー宗教以外の宗教は、不断に、マジナライズ
される。つまり、主流から追い出され、周辺に追い詰められるの
である。
○いわゆるキリスト教原理主義、とは、
このカバラ的タルムード的ユダヤ教化されたキリスト教、に他ならない。
○ネオコン派は、このキリスト教原理主義と、強固な同盟関係にある。
○そしてこのキリスト教原理主義なるものは、既に十九世紀前半、
三百人委員会の綿密な計算にもとづき、ネルソン・ダービーと言う
英国のキリスト教牧師によって布石されて居るのである。
○いわゆる米国のネオコン派は、昨日今日の、僅かな人々の思い
付きの産物、などではないのだ。
(了)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/wjn/frame.html