02/15 09:14 「日本はもっと感謝を」 悪の枢軸発言で米副長官 外信23
【ワシントン14日共同】アーミテージ米国務副長官は十四日、
民主党の伊藤英成・ネクストキャビネット(次の内閣)外務兼安全
保障担当相と会談し、ブッシュ大統領が朝鮮民主主義人民共和国(
北朝鮮)、イラク、イランの三カ国を「悪の枢軸」と形容したこと
について「日本から本当はもっと感謝されていい話だ」と述べた。
伊藤氏が「悪の枢軸」は言い過ぎではないかと指摘したのに対し
答えた。同氏によると、副長官は「悪の枢軸と言うのはそれなりの
理由がある。大量破壊兵器の保有や開発をし、テロを行い、北朝鮮
には日本人拉致(らち)疑惑もある」と語り、北朝鮮の「脅威」は
日本の問題でもあると強調した。
だが「悪の枢軸」発言には欧州諸国に加え共和党からも「米国を
孤立させるだけ」との強い批判が出ており、副長官発言は日本で反
発を呼ぶ可能性がある。
副長官は「(悪の枢軸との形容は)それぞれの政府に対する発言
であり、国民に対して言っているのではない」と強調。その上で「
三カ国は米国と同盟国に敵対行為をしている」と述べ、米国の認識
への同盟国の理解を求めた。
対イラクでは「どのような軍事行動を取るか決めていないが(大
量破壊兵器開発をめぐる国連査察の)時間は迫っているとの警告を
出している」とし、査察の早期受け入れを要求した。
(了) 020215 0914
[2002-02-15-09:14]