フランス政府は、米国の対テロ戦争に対するアプローチに警告を発し、ブッシュ大統領に対して一国主義に陥らないようあらためて訴えた。
ジョスパン仏首相は、欧州議会議員主催の不正資金洗浄に関する会議で講演し、「米国が一国主義の強い誘惑に屈しないよう願いたい」と述べた。
6日には、ベドリヌ外相が、ブッシュ米大統領の世界政治へのアプローチは「単純化し過ぎだ」と批判している。
ジョスパン首相はこの日、「世界が抱える問題は非常に深刻なものではあるが、これをテロリズムに対する闘争という一面的なもので解決することは不可能であり、かつ、軍事手段の圧倒的な優位性に依存することも不可能だ」と述べた。