(回答先: 米大統領:イスラエル首相と会談 イランへの対応が隠れた焦点[毎日新聞2月7日] ( 2002-02-07-21:08 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 2 月 07 日 22:26:42)
イスラエルのシャロン首相は、ワシントンのホワイトハウスで7日夕(日本時間8日早朝)、ブッシュ米大統領と会談する。イスラエルによるアラファト自治政府議長の孤立化策にブッシュ氏が支持を与えるとの見方が一般的で、パレスチナ側には強い警戒感が出ている。
イスラエル各紙はシャロン首相が米国にアラファト議長へ強い圧力をかけるよう求めると報じている。米国は議長との関係断絶には踏み込まない方針だが、ブッシュ大統領は議長がテロ対策に本腰を入れないことに失望感を示している。イスラエル軍は議長をヨルダン川西岸ラマラに軟禁状態に置き、自治政府やアラブ諸国は反発している。しかし、米国は議長が「反テロ」に動くまでイスラエルの強硬策を支持すると見られる。
シャロン氏は米国にアラファト氏に代わる現実主義的指導者を探す必要を説くとの観測もある。ただし、ハーレツ紙のエルダール論説委員は「シャロン氏にとって国民と米国の支持を得つつ、アラファト議長を封じ込めている現状が最善だ。現実的指導者が出てくれば、和平交渉を始めなければならないが、シャロン氏には交渉を始める意思はない」と見る。
シャロン氏の唯一の懸念は、和平交渉を求める連立与党の労働党と欧州連合(EU)の圧力。しかし、3日に自治政府ナンバー2のクレイ自治評議会議長らと会談し、「交渉に背を向けている」という和平派の批判を抑え込んだ。
アラファト議長はシャロン・ブッシュ会談に向けて米ニューヨーク・タイムズに和平を訴える寄稿をし、さらに過激派逮捕や関連組織閉鎖など、テロ対策に関する17ページの報告書を米国に送った。しかし、シャロン氏が米国に出発した後の6日夜にイスラム過激派によるユダヤ人入植地襲撃事件が起き、議長の訴えも説得力を失っている。(22:30)