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02/04 16:03 伊サボイ王家に帰国許可を 半世紀ぶり憲法改正へ 外信41
【ローマ4日共同】第二次大戦後、国外追放されたイタリア旧王
家サボイ家の男子継承者の帰国を禁じた同国の憲法条項が約半世紀
ぶりに改正される見通しとなり、五日、上院で最初の採決が行われ
る。
ANSA通信によると、追放された最後の国王ウンベルト二世の
息子のビットリオ・エマヌエレ氏(64)とその子息は三日「共和
国と大統領に忠誠を尽くし、一市民として帰国する」との声明をス
イスで発表した。
サボイ家は十七世紀に栄えた北イタリア・トリノの名家。一八六
一年のイタリア統一後の王国を支配したが、ムソリーニのファシズ
ム台頭を許したとして一九四六年、王制廃止が国民投票で決定。そ
の後、共和国の下で誕生した憲法は、王制復活を阻止するため旧王
族男子の入国を禁じている。
追放されたウンベルト二世は八三年に故国の地を踏むことなく死
去、スイス在住の子孫は強く帰国を望んでいる。最近の世論調査に
よると、国民の多くが政治に干渉しないという条件で帰国を支持し
ている。
イタリアは入国禁止を定めた憲法一三条をこれまで何度も改正し
ようとしてきたが、左派政権の反対で実現しなかった。今回は上下
両院で過半数を占めるベルルスコーニ右派政権が「人道上の理由」
から改正を強く支持。中道左派の複数の野党も、支持か投票を棄権
するとの態度を表明した。
改正には上下院でそれぞれ二回、計四回の可決が必要で、帰国ま
でにはしばらく時間がかかるとみられる。
(了) 020204 1602
[2002-02-04-16:02]