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01/07 08:03 破壊の様子を住民が証言 バーミヤンの大仏立像 外信06
【バーミヤン(アフガニスタン中部)7日共同=八谷敏弘】昨年
三月、当時のアフガニスタン・タリバン政権が同国中部バーミヤン
石窟(せっくつ)群にある世界的文化遺産の二体の大仏立像を破壊
した際、作業に加わったバーミヤン市民の一人が六日、破壊作業の
様子を証言した。
農業に従事していたモハマド・ジャワッドさん(43)で、昨年
三月初め、タリバンが大仏立像破壊のため住民を徴集すると聞き、
加わるつもりはなかったが、むちで追い立てられてやむなく作業に
参加。高さ約五十五メートルの大きい方の大仏立像の足元に砂や岩
を運び込んで足場を作る作業に従事させられた。
ジャワッドさんによると、タリバンは足場を使って大仏立像の脚
の部分に直径四十センチほどの穴を開け、爆発物を埋め込んで爆破
。その後、戦車や対戦車砲などで胴体や顔の部分などを破壊しよう
としたが、大きな損害を与えられなかったため、顔や胴体部分にも
爆発物を埋め込み爆破した。
相前後して小さい方の大仏立像も同様の手順で破壊。両方の破壊
には約三週間かかった。
またタリバンは一九九九年にバーミヤンを制圧して間もなく、油
を使って大きい方の大仏立像の顔を黒く塗りつぶしたという。
ジャワッドさんは「世界的に貴重な遺産の一つが失われ残念だ」
と視線を落とした。
(了) 020107 0803
[2002-01-07-08:03]