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(回答先: EU外相理事会、イスラエルのパレスチナ攻撃を非難〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 29 日 11:59:42)
欧州連合(EU)外相理事会は28日、欧州諸国の援助によってパレスチナに建設された空港や放送局など1730万ユーロ(約20億円)相当の施設が、イスラエル軍に破壊されたことに懸念を表明、将来、賠償を求めることもありうるとの声明を発表した。パレスチナ自治政府とアラファト議長に自爆テロ防止の措置を求める一方、軍事報復を自制するようイスラエル側にも強く求めている。
米ブッシュ政権は、パレスチナ側との関係断絶を検討している。EUは米政権とは一線を画しながら、暴力の停止と対話による和平を追求する姿勢を示したものだ。
EUによると、イスラエル軍によって今月19日に爆破されたパレスチナ放送局の録音スタジオなどは、ドイツやデンマーク、欧州委員会などの資金提供で、90年代半ばにつくられた。ガザ空港も昨年12月以降、ヘリコプター攻撃などによって滑走路やターミナルが損傷した。さらに3カ所の警察施設、ガザ港、下水処理場、かんがい施設など、EU加盟国などが援助した計17施設が攻撃を受け、破壊された。
声明は、パレスチナの経済復興と民生向上を狙った援助施設の破壊をやめるようイスラエル側に求めるとともに、「EUは適切な場で賠償を求める権利を留保する」とした。またパレスチナ自治政府とアラファト議長はイスラエルにとって交渉の唯一の相手だとする立場を重ねて表明した。(22:54)