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インドとパキスタンは、4日に開幕する南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議を前に、紛争解決に取り組む姿勢を余り見せていないことが明らかになった。国際社会は両国の紛争収束に向けて圧力を強めている。
今回の首脳会議開幕を控え、米、英、中国の3カ国は、インドとパキスタンが平和的に紛争を解決するよう求める方針を明らかにした。
ブレア英首相はインド、パキスタン両国を訪問し、ブッシュ米大統領の要請を受けて両国首脳に会談を呼びかける予定。ブレア首相は、情勢悪化を食い止められなかった場合、国際社会の安定を脅かす”大きな問題”となる、と警告した。
しかし、インドとパキスタンの当局者は、両国首脳がSAARC首脳会議に合わせて会談することを、余り期待していない。
インドのシン外相は記者会見で、「(パキスタン側からの)会談要請はないし、会談を望んでいるとの情報もない」とコメント。
パキスタン外務省の関係者も記者団に対し、「会談開催に関する正式な要請は、今のところインドからも自国からもない」と述べた。