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(回答先: 印パ:ムシャラフ大統領とバジパイ首相が握手 SAARC会議〔毎日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 05 日 21:10:27)
【カトマンズ5日=佐藤浅伸】
南アジア7か国の首脳が一堂に会する南アジア地域協力連合(SAARC)第11回首脳会議が5日、カトマンズで開幕した。パキスタンのムシャラフ大統領は演説で、インドと対話の用意があると表明したが、インドのバジパイ首相は逆にパキスタンの対応を批判、関係改善の難しさが改めて浮き彫りとなった。インドは首脳会談に否定的な姿勢を貫いており、インド国会襲撃事件で高まった緊張の緩和に向けた劇的な進展は、望み薄な状況だ。
「バジパイ首相に心から友好の手を差しのべたい」
演説の最後をそう締めくくると、ムシャラフ大統領は、壇上に着席したバジパイ首相に歩み寄り、握手を求めた。首相は不意をつかれたように苦笑いを浮かべ、右手を差し出した。そして、満場の拍手――。
しかし、両首脳の半年ぶりの“接触”で、会場に広がった期待感は、バジパイ首相の演説の締めくくりで見事に裏切られた。
「ムシャラフ大統領は今の(友好的な)行為をテロリストの活動停止につなげなくてはならない」
バジパイ首相はそう言うと、過去、首脳会談が行われるたびにテロで「報いられた」と、一つ一つ事例を挙げて強い不快感を示したのだ。首相から握手を求めることはなかった。
印パ両首脳は演説で、最大の対立点となっているカシミール地方の分離独立闘争を続けるイスラム過激派について、それぞれの主張を繰り返した。
ムシャラフ大統領は対話の意思を表明する一方で、「正当な抵抗活動とテロを区別する必要がある」として、インド側カシミールでの活動を正当化した。
バジパイ首相はアフガニスタンのタリバン問題を例に引き、「テロ支援は制御不能な怪物を作り出した」と、過激派支援を続けるパキスタンを非難した。
パキスタンは国内に拠点を置く過激派取り締まりを続けているが、カシミール問題での譲歩は、国民、軍部からの強い反発が予想され、インドへの妥協姿勢を見せられない事情がある。
インド側は「時間がかかるのは理解している」(シン外相)と、パキスタンの国内事情に一定の配慮を見せつつも、パキスタンとだけは個別会談を拒むなど、突き放した姿勢も鮮明にしている。
(1月5日22:24)