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01/18 16:05 サウジが米軍撤退要求も イラク攻撃に支障と米困惑 外信74
【ワシントン18日共同】十八日付米紙ワシントン・ポストは、
複数のサウジアラビア政府筋の話として、同国が湾岸戦争以来、約
十年駐留を続けている米軍に対し、近い時期に撤退を要求する可能
性が高いと報じた。
サウジ側は撤退を求める理由について「安全保障上の必要性が薄
れた」(政府当局者)としているが、米国にとってサウジの空軍基
地を失うことは、「対テロ戦争」の一環として可能性が取りざたさ
れている対イラク軍事攻撃に重大な支障をきたすことを意味するだ
けに、米国防関係者の間では不満が高まっている。米国はテロとの
戦いでサウジ政府の協力姿勢に疑問を抱いており、両国の関係悪化
が表面化する可能性もありそうだ。
同紙によると、サウジで「米軍不要論」を主導しているのは、親
米のファハド国王に代わり国政の実権を握るアブドラ皇太子。
米軍撤退を求める理由について、サウジ側は(1)もはや米国の
軍事力に頼る必要がなくなったことをアラブ世界にアピールしたい
(2)イラクはサウジにとって脅威ではなく、米国がイラクのフセ
イン政権封じ込めを続けることに同意できない(3)ウサマ・ビン
ラディン氏に共感し、反米感情を強める一方のイスラム諸国やサウ
ジ国民の感情に配慮する必要がある―などを挙げている。
一方米国では、サウジ撤退は「イラク空爆に重大な支障をきたす
」(シンクタンク研究員)「米国の中東での安保政策を根本から見
直す必要に迫られる」(スローコム元国防次官)などと懸念の声が
高まっているが、サウジから撤退した場合の適当な代替地も見当た
らず、困惑しているのが実情のようだ。
(了) 020118 1605
[2002-01-18-16:05]