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01/16 10:03 PFLP議長を逮捕 イスラエル人2人死亡 銃撃事 外信46
【エルサレム16日共同=島崎淳】パレスチナ治安当局は十五日
夜、ヨルダン川西岸ラマラで、パレスチナ解放機構(PLO)反主
流派、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のアフメド・サアダト
議長を逮捕した。
議長は自治政府が逮捕した中では最高位の過激派幹部。昨年十月
にゼエビ・イスラエル観光相の暗殺を指示したとして、同国が自治
政府に逮捕を強く要求していた。
一方、西岸では同日、パレスチナ過激派による二件の銃撃事件で
イスラエル人二人が死亡、イスラエルは報復を言明した。
昨年十二月末から小康状態を保っていたパレスチナ情勢は銃撃激
化で再び緊迫の度を強めており、PFLP議長逮捕には、事件への
国際的な批判やイスラエルの軍事攻勢をかわすパレスチナ側の狙い
があるとみられる。
エルサレム郊外の西岸ユダヤ人入植地付近で同日夜、乗用車の女
性が銃撃を受けて死亡、同乗の親類の女性も重傷を負った。イスラ
エル放送によると、同国治安当局はPFLPの犯行とみている。
西岸ベツレヘム近郊でも同日、米国籍を持つイスラエル人建築士
の男性(72)が射殺体で発見され、PLO主流派ファタハの武装
グループが犯行を認めた。
イスラエルは、サアダト議長ら観光相暗殺に関与した四人を逮捕
しない限り、アラファト自治政府議長のラマラからの移動を認めな
い方針だが、イスラム原理主義組織ハマスは十五日、イスラエルが
この方針を撤回しなければ、同国内でのテロを再開するとの声明を
出した。
(了) 020116 1002
[2002-01-16-10:03]