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武器調達、「アラファト議長がイラン接近指示」説〔読売新聞〕

投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 14 日 23:25:24:

武器イラン・コネクション 濃厚

【エルサレム14日=当間敏雄】

シャロン・イスラエル首相の上級顧問、ラアナン・ギシン氏は14日、読売新聞に対し、アラファト・パレスチナ自治政府議長が昨年4月の時点で既に、武器調達先を求めてイランに接近する戦略的決定を下していた――との新情報を明らかにした。議長は、先の武器密輸船事件をめぐり浮上した「イラン・コネクション」の否定に躍起だが、米英メディアも両者の連携を前提とする報道を展開、否定は急速に説得力を失っている。
自治政府の、イラン・コネクション疑惑は、イスラエル海軍により密輸船から摘発された50トン以上もの武器類のほとんどがイラン製だったことや、船長の証言などから浮上した。ギシン氏によると、議長の戦略的決定の狙いは、特にイランからの高性能武器の入手にあったといい、同氏は、武器密輸船は「氷山の一角に過ぎない」と主張した。
英サンデー・テレグラフ紙も13日、議長密使とイラン側が昨年9月にモスクワで接触、イランが武器を供給し自治政府が親イラン過激派ヒズボラの自治区内での活動を認める――との合意に達したと伝えた。
また、米ニューズウィーク誌は最新号で、米中央情報局(CIA)が、イランの最高指導者ハメネイ師やハタミ同国大統領が問題の武器密輸を承認したか、について調査していると報じた。議長とイラン指導部との関係は、イスラエル側の主張だけでなく、米英からも強い疑惑の目を向けられ始めているのだ。
米国はイランをテロ支援国家とみなしており、同国のパレスチナ問題への関与を特に警戒している。さらに、密輸ルートにエジプト管理下のスエズ運河が想定されていたためムバラク同国大統領が激怒しているとの情報もある。
イランはオスロ合意(1993年)でイスラエルとの和平に踏み出した議長を批判し、関係は冷却化したが、ギシン氏は、イスラエルは両者の関係を示す証拠を握っており「対イスラエル・テロでの連携」は事実だと断言。「アラファト(議長)は湾岸危機の時、イラクに頼ったが、今回はイランだ」と語った。
(1月14日22:36)




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