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(回答先: フォーブス日本版2002年2月号〜ビンラデインの真の狙いはサウジ王室の転覆だ 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 13 日 22:58:23)
フォーブス日本版2002年2月号〜ロシアが石油危機の切り札!?〜Playing the Russiacard By Monica Showalter
もし中東で戦火が起こるようなことがあったら、アメリカやヨーロッパ、アジアでは、石油不足を補うために新しいエネルギー供給源を探す必要が出てくる。アラスカ州は増産可能な一つの供給源だが、確認埋蔵量は80億バレルで世界の総確認埋蔵量の1%と、量的に限られている。
ではロシアはどうだろう。
ロシア第2位の石油大手、ユーコス社(00年の売上高8600億円)の会長ミハイル・コドルコフスキー(38)が西側の石油関係者から大いに注目を浴びている。
ユーコス社は、確認埋蔵量122億バレルを持ち、日量110万バレルの原油を生産している。ロシア全体では、世界の石油確認埋蔵量の5%に当たる500億バレルがあるとされる。
コドルコフスキーによると、中東の石油供給に問題が生じれば、ロシアは代替供給に重要な役割を果たせるというが、問題は多い。
・・・ロシアは、西側諸国が輸入している中東からの石油の代替供給が可能だろうか。
コドルコフスキー:ロシアは生産した原油の65%を輸出している。原油輸送のコストを抑えるためには、スーパータンカーを使う方法しかない。ロシアの原油をアメリカへ運ぶには、十分な水深の積み出し港が必要になるが、ロシアにはスーパータンカーの入れる積み出し港がない。だが、考えられる方法が二つある。一つはサハリンから東アジアに積み出す方法、もう一つはクロアチアの港を使う方法だ。こちらはベニスに近い。シェブロン石油会社は黒海を航行できるように特別に設計した小型タンカーを持っている。そのようなタンカーを使えば、黒海のノボロシスクからアメリカへ運ぶことも可能になるだろう。
・・・ロシアはどれだけ輸出できるのか。
コドルコフスキー:アメリカの輸入量は日量1000万バレル以上だが、ロシアは日量200万バレルを輸出できる余地がある。また、輸出契約が締結できれば、年々生産を増加することも可能だ。ロシアには約70年分の原油埋蔵量があり、個人的な意見だが、7年分くらいの原油は今すぐにも供給できると思う。
・・・ロシアの石油生産コストは中東や北海と比較して割高だが。
コドルコフスキー:どれだけ原油を増産できるかは、石油価格と採掘技術しだいだ。ロシアは現在、世界の中で石油備蓄の役割を果たしている。わが国には輸送と冬季積み出しに問題があるが、価格さえ合えば代替供給の役割を果たせるのだ。1バレル3600円であれば、埋蔵量は無限と考えていい。市場が2400円以上支払う気があれば、アメリカまで直接輸送することも可能となる。現在は2400円程度だが、1900円以下ではコスト面から採算が合わないので供給できない。
・・・テロ事件の結果、何か影響があったか。
コドルコフスキー:ビジネスへの影響は特にはない。販売量も増えてはいない。9月11日の事件を他山の石として、石油関連設備の周辺でのセキュリティー対策の強化を考えている。