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(回答先: 米核配備見直し:中国は米独走に警戒強める [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 1 月 11 日 19:30:01)
【モスクワ石郷岡建】米政府が削減対象の核弾頭を貯蔵する方針を発表し、地下核実験の再開可能性も示唆したことに、ロシアは困惑している。
ロシア外務省の軍縮担当スポークスマンは米露の軍縮交渉について、(1)核弾頭1500〜2000個への大幅削減(2)相互コントロールのできる核軍縮(3)後戻りのできない核軍縮――の3原則を示し、米露の核兵器の大幅削減を改めて訴えた。
プーチン大統領は今のところ、米政府の新方針には沈黙を守っている。しかし軍参謀本部など軍・保守勢力からは既に危惧の声が出始めており、対米協調路線をとるプーチン政権への不満が高まりそうな情勢にある。
ただ、プーチン政権は米国の措置に対抗して核軍拡競争を展開する意向はなく、その力もないのが現実だ。このため短期的には事態を静観すると見られている。
その一方で、米国がミサイル防衛の推進に続き削減核弾頭の貯蔵を打ち出したことで、中国の核戦力増強は必至との分析がロシアでは広まっている。同時多発テロ後に構築された反テロ連合は消滅し、新たな緊張の芽が出始めたともいえる。
ロシアは米国の「一国核軍備管理体制」に基づく事実上の新軍事ドクトリンにどう対応するか。長期的には、新たな軍事・国際戦略の構築も考えざるを得なくなるとの見方が強まっている。
[毎日新聞1月11日] ( 2002-01-11-00:11 )