★阿修羅♪  戦争7
 ★阿修羅♪
戦争7検索 AND OR
 

どこに消えた?ビンラーディン [読売新聞]

投稿者 あっしら 日時 2001 年 12 月 27 日 23:01:24:

(回答先: ザワヒリ博士のインタビュー抄録付き:ビンラディン氏、オマル師はどこに?  [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2001 年 12 月 27 日 22:48:30)

 米軍は、アフガニスタンでの対テロ軍事行動で、タリバンとテロ組織アル・カーイダの抵抗を粉砕、米同時テロの首謀者と見られるウサマ・ビンラーディンを、東部の山岳地帯トラボラ地区に、追いつめたかに見えた。だが今月17日、米軍統合参謀本部スタッフルビーム作戦副部長が、「ビンラーディンの所在をしめす兆候がなくなった」と表明、その生死すらさだかではなくなり、米軍のテロ制圧の戦いは、明確な勝利宣言のないまま、続行を余儀なくされている。(イスラマバード 岡田 滋行、ペシャワル 平井 道子、ワシントン 林 路郎)

 ◆死亡説…米軍も否定せず◆

 22日、中国中央テレビとの会見で、パキスタンのムシャラフ大統領が「すべての洞くつを爆撃した作戦の結果、多分、彼は死亡した」と述べて以来、ビンラーディン死亡説が急速に浮上した。

 米軍も死亡説をあえて否定しようとしない。トミー・フランクス米中央軍司令官は25日、アラビア海上の空母「セオドア・ルーズベルト」艦上で乗員にクリスマスのあいさつを行った際、トラボラ地区でのウサマ・ビンラーディン捜索に言及。「(ビンラーディンが)そこにいて死んでいることを我々自身が納得するまで、これらの地域をくまなく捜索する。我々は(真相を)見いだすのだ」と述べ、ビンラーディンが空爆などで死亡している可能性を視野にいれていることを示唆した。

 トラボラ地区で、アル・カーイダ兵士間の通信が途絶した現在、ビンラーディンも死亡したという推測を否定することはできない。こんな中で、25日付のパキスタンの英字紙「オブザーバー」は、12月中旬にビンラーディンがトラボラで病死したと報じ、葬儀に出席したタリバン関係者の証言まで引用した。ビンラーディンは肺疾患を患い、十分な治療を受けられなかったため死亡したというのだ。

 ◆洞窟潜伏説…特殊部隊がローラー作戦◆

 ブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官は、トラボラ地区での洞くつ捜索が「春までかかる」と、長期化するとの見通しを示し、捜索部隊の大規模増強を承認した。

 中央軍司令部に照会せずに敵を殺害する権限を帯びた対テロ戦部隊・陸軍デルタ・フォースなど特殊部隊は、夜間暗視装置を使いつつ、機関銃や手りゅう弾を手に、ビンラーディンが潜んでいるかもしれない洞くつを一つひとつ捜索するローラー作戦を展開中だ。

 だが、同地区の数百の洞くつのうち、入り口があいているものについては、捜索は進展しているが、空爆で入り口がふさがったものについては、まだ手つかずだという。

 米軍は、洞くつ内まで貫通して爆発、洞くつ内の兵士を熱風で攻撃する新型爆弾「サーモバリック爆弾」の投入も検討している。

 南アジアに詳しい米国の国際政治コンサルタント、マンスール・イジャーズ氏は、「ビンラーディンは偽装工作の名人。死んだと見せかけて第三国への逃亡の機をうかがっているだろう」と、トラボラ潜伏説をとる。

 ◆パキスタン逃亡説…国境は厳戒態勢だが◆

 一方で、ムシャラフ大統領が死亡説を強調したのは、パキスタンへの逃亡説をうち消すための煙幕だったのではないかとの見方も根強い。

 トラボラ地区に近いパキスタン側の国境地帯は、通常、中央政府の警察権が及ばない少数民族の居住区域「トライバル・エリア」(部族自治区)が広がる。

 パキスタン北西部のペシャワルからカイバル峠に向かう途中の部族自治区内の「カイバル・エージェンシー(自治行政区)」。エリア内を走る40キロの道のりには、計6か所の検問所があり、黒い制服の地元部族の兵士と、パキスタン軍の制服を着た地元採用の警備兵が、アフガン側からくる車両をチェックしていた。米国の要求を受けたパキスタン軍が、ビンラーディンやアル・カーイダ残党の逃亡を防ぐための厳戒態勢をとっているのだ。

 パキスタンの軍・政府関係者によると、カイバル・エージェンシー内で逮捕されたアル・カーイダ兵はすでに約200人にのぼる。パスポート不所持などで捕まったアフガニスタン人は約200人で、多くは武器を所有しており、元タリバン兵と見られる。

 「少数民族の部族側は、軍の応援を要請し、捜索も軍と協力して行うなど、アル・カーイダやビンラーディンに同情的ではない」と地元の関係者は指摘する。

 ただ500万人ともいわれるエリア内の住民すべてが反アル・カーイダで一致している訳ではなく、ビンラーディン逃亡の手引きを図った者がいたかもしれない。ある軍幹部は、「21日ごろを境にアル・カーイダ兵の逮捕者はいない。個人的には、ビンラーディンが早い段階で部族自治区経由で脱出した可能性はあると思う」と述べ、パキスタン政府の公式見解とは異なり、包囲網に穴があったことを認める。

 ◆イラン説、チェチェン説も◆

 パキスタンのウルドゥー語紙「ジャング」は、複数の外交筋、情報筋の話として、ビンラーディンの行方について、「13日前後にトラボラを離れ、一般には知られていないルートでイランに脱出した」と報じた。

 イタリアの国営放送RAIは、カシミール逃亡説を報じた。このほか、チェチェンに逃げたとの報道もあるが、いずれも、根拠に疑問な点が多い。

 米軍は、パキスタンなどを経由して海上から、アル・カーイダの拠点があるソマリアやスーダンへ逃亡するルートにも目を光らせている。空からの監視に加えて、海軍艦艇を展開。小型にもかかわらず外洋に乗り出しているなど不審な船舶については停船させて調べている。

 米軍の大方針は、ビンラーディンの身柄を「生きたままでも死体になっても」確保することにとどまらず、テロ組織を制圧して、米国への脅威を一掃することだ。それだけに、ビンラーディンの所在のいかんにかかわらず、米軍の活動が、アフガニスタン国外に広がっていくのは不可避だ。

(12月27日03:46)






フォローアップ:

全★阿修羅♪=

 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。