投稿者 あとが控えてます 日時 2001 年 12 月 07 日 09:38:22:
(回答先: ソ連崩壊、７割以上が「残念」＝超大国にロシア国民が郷愁【モスクワ６日時事】 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 06 日 22:20:48)
■中国、露にキューバ基地の譲渡を要請
ルルデス軍事基地 米の裏庭進出にらむ
【モスクワ６日＝斎藤勉、高木桂一】ロシアの複数の軍関係筋が六
日、産経新聞に明らかにしたところによると、プーチン政権が十月中
旬、年内閉鎖・撤収を決定したキューバ・ハバナ郊外のルルデス軍事
基地にある電子情報収集施設について、中国国防省がその譲渡を求め
る極秘書簡をロシア側に送り、中露間ですでに交渉が進められてい
る。同施設はソ連時代から対米情報収集の最大かつ最前線の拠点とさ
れてきたが、ロシアは財政上の理由で放棄に踏み切った。中国の軍情
報機関を米国の裏庭にまで接近させる電子情報収集拠点の対中譲渡が
現実化すれば、米国を強く刺激し、国際的な波紋を呼ぶのは必至だ。
ロシアのプーチン大統領は十月十七日、一九六四年からルルデス基
地に維持してきた電子情報収集施設の年内の閉鎖と駐留要員撤収を発
表し、その直後に上海で行われた米露首脳会談でブッシュ大統領にそ
の方針を正式に伝えていた。
軍関係筋によると、中国国防省はロシアが撤収を決めた数日後に、
早くも極秘扱いの書簡でロシア国防省に対し「同施設を獲得すること
に関心がある」として、売却あるいは賃貸による施設の一定期間の使
用のいずれかを求めてきた。これを受け、両国の国防当局者が施設の
地位や引き渡し条件などをめぐる交渉に入ったとしている。
ルルデス基地でキューバに支払う賃貸料を含めた年間維持費は三億
ドルに上るなど財政を圧迫する要因になっており、プーチン大統領は
軍の海外駐留政策の見直しの対象として閉鎖を打ち出した。政治的に
は電子情報収集施設を放棄することでブッシュ米政権との関係を一層
強化する戦略を優先させたとされている。
これに対しＧＲＵを中心に軍内部からは、米国から財政面や安全保
障面での「見返り」が得られないことに反発も強まっているとされ
る。さらに施設内の大量の装備をロシア国内に輸送するには膨大な時
間と費用が必要となるため、「軍内部では対中関係を重視し、中国へ
の施設の有償譲渡に応じるべきだとの意見が大勢を占めている」(軍関
係筋)という。
キューバは依然、ルルデス基地にロシア軍がとどまることを強く求
めているが、賃貸料の確保がその最大の理由とされ、中露間で施設の
譲渡が成立すれば、中国の利用に異議は唱えないとみられる。だが、
中国の同基地進出には米国の猛反発は必至だ。
【ルルデス基地】ハバナの南郊約25キロに位置し、ロシアの電子情
報収集施設は１９６４年に基地内に設置された。主に米国内の通信機
器の地上波や音声などを傍受、分析する役目を担い、ソ連軍参謀本部
情報総局(ＧＲＵ)の情報員を中心にピーク時には約3000人が駐留し
ていた。ソ連崩壊後、施設利用の有償化に伴ってソ連時代からの軍事
顧問は93年までに撤退したが、94年に施設の維持でキューバ側と合
意。要員は数百人規模に削減されながら米国の動きを監視し続けてき
た。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。