投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 05 日 13:51:19:
【エルサレム4日島田佳幸】
イスラエルは四日、パレスチナに対する軍事攻撃を一層激化させた。ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラでは、パレスチナ自治政府本部に攻撃ヘリからのミサイル攻撃を実施。アラファト自治政府議長は中にいたが、逃げ出して無事だったという。情勢は一層急迫しており、国際社会の介入が急務となっている。
イスラエル軍は、このほか、F16戦闘機などでガザ地区の市街地や難民キャンプを空爆。西岸ではトルカレム、カルキリヤでもヘリからの攻撃を行った。少なくとも二人の死者、百人以上の負傷者が出ているもようだ。
パレスチナ閣僚のアレカット氏によると、ミサイルはアラファト議長のいた部屋から二十メートル強しか離れていないところに着弾した。議長の身辺に直接的脅威が及んだ攻撃は、一線を越えているともいえ、アレカット氏は「国際社会はシャロンの狂気を今すぐ止めなければならない」と、国際社会の緊急仲介の必要性を訴えた。
米国がイスラエルの軍事報復を“容認”した中、国連や欧州連合(EU)、アラブ連盟などの動きが注目される。
一方、閣議で、自治政府を「テロ支援組織」と指定したことは、シャロン首相の政権内での右派重視をはっきりさせた。ペレス外相は、この措置は「政治的な希望なしで、軍事面に傾くだけ」と反対し、労働党の閣僚は、採決前に退席した。事前に、極右政党の閣僚は、指定が実現しなければ連立を離脱すると警告していた。