投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 20 日 19:00:30:
11/20 16:47 国連提案で同盟内に亀裂 「寄せ集め」の分裂懸念も 外信67
【ドゥシャンベ20日共同=太田清】アフガニスタンの反タリバ
ン勢力、北部同盟の在タジキスタン大使館筋は二十日までに、国連
が提案したアフガンの暫定評議会構想をめぐり、同盟内に亀裂が生
じていると指摘、「反タリバンだけを目的に結集した各派閥の寄せ
集め」(同筋)にすぎない同盟の分裂にもつながりかねないとの懸
念を示した。
暫定評議会構想は首都カブール陥落を受け、ブラヒミ国連アフガ
ン特別代表らがまとめたもので、新憲法承認、新政権発足までの間
「全民族・地域の代表からなる」同評議会を設立、評議会は行政機
関となる暫定行政機構の人選などを行う。
大使館筋によると、同構想を原則的に支持しているのはアブドラ
外相やカヌニ内相、ファヒム国防相、イスマイル・カーン司令官ら
。「タリバンと長年戦ってきたのは北部同盟だけ」(国防省参事官
)と同盟の功績を誇示しながらも、米国など西側の協力を得るため
評議会中核に一定のパシュトゥン人勢力が加わるのはやむを得ない
と考える「現実派」だ。
一方、ラバニ大統領や保守政党「イスラム統一体」のサヤフ党首
ら宗教色の強いグループは、現在の同盟だけが評議会の中核を担う
べきと考え、国連案に難色を示している。
しかし、現実派の間ですら意見の食い違いはある。外相に近いメ
フディ駐タジク臨時代理大使が国連案に「完全な支持」を表明する
一方、内相や国防省高官は国連案に明記された多国籍部隊派遣に反
対の立場を表明。
また、暫定評議会設立などを話し合う国内外各派による会議につ
いても、外相が欧州開催に同意する一方、国防省内にはなおカブー
ル開催を望む声が強い。
(了) 011120 1647
[2001-11-20-16:47]