投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 20 日 12:53:25:
回答先: 米でイラク攻撃論急浮上〜アフガン「出口」見え内外に観測気球?〔東京新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 20 日 11:43:48:
【ワシントン19日=貞広貴志】
ブッシュ政権の高官がアフガニスタンに続く攻撃目標としてイラクを検討していることを示唆する発言を相次いで行い、注目を集めている。同時テロとの直接の関与を問わず、大量破壊兵器の開発・保有疑惑を前面に出してイラクへの対決姿勢を鮮明にし始めたのが特徴で、アフガンでの戦闘が大規模空爆の不要な段階に入ったのを受け、アラビア海周辺に集結した戦力をイラクに振り向ける環境づくりとの観測も浮上している。
ライス大統領補佐官は18日、イラクのフセイン大統領について「米国の安全保障上の脅威であることを示すのに、9月11日(の同時テロ)を挙げる必要はない」と述べ、今回の戦いが「テロに対する幅広い戦争」になることを強調した。イラク攻撃を主張する急先ぽうとされるウォルフォウィッツ国防副長官も、「軍事作戦はアフガニスタンで始まったが、アフガニスタンで終わるとは限らない」と戦線を他の「テロ支援国家」に広げる意図を改めて示唆した。
ブッシュ大統領自身も19日、「アフガニスタンでの戦争は大いに進展しているが、まだやるべき仕事はたくさんある。人々が期待する以上の時間がかかるかも知れない」と戦線拡大に含みを持たせた。
19日付の米紙「USAツデー」は国防総省と議会筋の情報として、「テロに対する戦争の新段階として、政府がイラクへの大規模な爆撃の布石を打ち始めた」と報じた。ワシントン・ポスト紙も一連の高官発言を踏まえ、「政権内の多くのメンバーは、イラクを次の標的とすることを支持している」と伝えた。
ジョン・ボルトン国務次官は19日、ジュネーブでの生物兵器禁止条約再検討会議で「イラクが生物兵器を開発・製造・保管していることに疑いの余地はない」と激しく批判した。ブッシュ政権は当面の攻撃をテロ組織「アル・カーイダ」とタリバンの掃滅に集中する意向を示しているが、アフガンでの戦局の急展開と軌を一にして一斉に“イラク敵視”発言が出始めたことで、「政府は、2週間以内にイラク空爆の是非を決断する」(軍事専門家)といった観測が広がっている。
(11月20日12:03)