投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 14 日 18:52:23:
回答先: オマル師すげ替え工作活発 タリバン内部分裂本格化 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 14 日 18:51:37:
11/14 16:07 アフガン元国王の影薄れる 北部同盟軍の攻勢急展開 外信91
【ローマ14日共同】アフガニスタンの反タリバン勢力、北部同
盟による首都カブールの制圧という急展開で、アフガニスタンの国
家統合の象徴的人物とされたザヒル・シャー元国王(87)の影が
薄れつつある。
元国王は、一九七一年の大飢饉(ききん)などで国民の不満が高
まる中、七三年にイタリア・カプリ島で夫人とともに温泉療養中に
無血クーデターによって追放された。ローマにとどまった元国王は
内戦終結を呼び掛け、米中枢同時テロの発生後は新政権構想のかな
めとして、アフガニスタンの政治指導者や米国などの主要国と協議
してきた。
北部同盟と元国王派は十月一日、タリバン後の暫定政権づくりを
準備する最高評議会の設立で合意。「状況打開に具体的な道筋を付
けた」(ローマの消息筋)。だが、国土の10%しか支配していな
かった北部同盟が約一週間前から急進撃を開始、十三日に首都カブ
ールを制圧したことで、多数派のパシュトゥン人を束ねる元国王派
との重大な亀裂を生んだ。
元国王の息子ミル・ワイス氏は「進展があれば連絡する約束にな
っていたのに、カブール制圧は事前の連絡がなかった」と北部同盟
の合意違反を非難した。
北部同盟は協議のため、元国王派に代表をアフガニスタンに送る
ように呼び掛けてはいるが、北部同盟のラバニ大統領はカタールの
衛星テレビ、アルジャジーラで「元国王は一市民の立場で帰国でき
る」と述べ、元国王軽視とも取れる発言をした。
国連のブラヒミ・アフガニスタン担当事務総長特別代表は「元国
王の果たす役割は大きい」としているが、タリバン撤退後の「力の
空白」を懸念する国連の仲介努力の加速は、元国王への期待をしぼ
ませる効果をもたらしている。
(了) 011114 1607
[2001-11-14-16:07]