投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 14 日 18:51:37:
11/14 14:36 オマル師すげ替え工作活発 タリバン内部分裂本格化 外信82
【クエッタ(パキスタン西部)14日共同】パキスタン軍幹部な
どアフガニスタン・タリバン政権に詳しい消息筋によると、イスラ
マバードとパキスタン西部クエッタに滞在している同政権の穏健派
幹部数人が、最高指導者オマル師のすげ替え工作に向けて活発な活
動を始めた。首都カブールを陥落させた北部同盟の軍事攻勢が激し
くなる中、タリバンの内部分裂も本格化しそうだ。
同筋によると、中心的に活動しているのはタリバン政権のハッカ
ニ鉱工業次官や在パキスタン・アフガニスタン大使館のフォウジ一
等書記官、最高評議会のザクリ氏ら五人。パキスタンにいる穏健派
の多くと接触し、新たな最高指導者の擁立など工作を進めており、
生き残り策を急ピッチで探っているとみられる。
北部同盟がアフガニスタンの首都カブール攻略などの軍事作戦を
進める中で、タリバン政権の軍司令官のほとんどが首都から逃走し
た。行き場のないこれら司令官は今後、パキスタンに脱出し、穏健
派と合流する可能性が強いとみられ、パキスタン側も警戒している
。
北部同盟などによると、北部や西部での戦闘で多数のタリバン兵
士や義勇軍兵士が死亡、数千人が投降、捕虜となっている。
北部同盟が今後、イラン国境沿いなどの各州を支配下に収めれば
タリバン政権の本拠地カンダハルに迫ることが可能になり、タリバ
ン側はさらに大きな脅威にさらされる。
(了) 011114 1435
[2001-11-14-14:36]