投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 02 日 20:10:30:
回答先: 核物質輸送、国内も防護 核ジャック防止でIAEA 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 02 日 20:09:49:
11/01 20:39 背景に核テロへの危機感 旧ソ連からの流失恐れる 外信113
【ウィーン1日共同】国際原子力機関(IAEA)が国内輸送に
ついても防護を義務化する方向で「核物質防護条約」の改正を検討
し始めた背景には、米中枢同時テロ後の世界で、核テロの危険性が
急速に身近に迫っているとの強い危機感がある。
IAEAでは既に原発など核関連施設がテロで襲撃されるケース
を想定、対策を検討しているとみられるが、核物質が直接テロリス
トの手に渡った場合を「最も破壊的なケース」(同高官)として恐
れており、核物質の輸送や管理について特に注意するよう関係各国
に訴えている。
中でもIAEAが懸念しているのが、近年核物質流失の危険性が
指摘されている旧ソ連諸国。「冷戦後にかなりの核物質が紛失した
」との報告もあり、IAEAとしては「防護条約」改正を通して核
物質管理態勢の本格的整備を促すのが狙いだ。
専門家によると、原子爆弾の製造には二十五キロの高濃度のウラ
ンか八キロのプルトニウムがあれば十分で、解体後の核兵器などの
存在に加え、冷戦後に失業した核関連科学者が多数いる旧ソ連はテ
ロリストの核入手先として格好の標的という。
米国がこれまでの慎重姿勢から一転して条約改正推進に回ったの
は「旧ソ連からの核がアルカイダなどに流れるのを恐れたため」(
外交筋)との見方もある。
(了) 011101 2038
[2001-11-01-20:39]