投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 30 日 21:31:26:
回答先: 核じゃないのか? 投稿者 dembo 日時 2001 年 10 月 30 日 20:35:56:
貫徹力を強めた通常爆弾ですよ。
核兵器なら死体すら残りません。
爆弾は通常、榴弾と徹鋼弾の二種類があります。
前者は通常、屋外に展開している歩兵やトラックや家屋などの軟目標に、後者は戦車や歩兵輸送車や強化された航空機格納庫や艦船、トーチカなど硬目標に使用されます。
榴弾は地面に爆弾が落ちて信管が作動すると爆発しますが、この際、爆風と破片は横と上方向に散らばりますから、ぐねぐねした塹壕やトンネルなどに隠れている歩兵には効果が薄いといえます。つまり直撃を受けなければなかなか殺傷することはできない訳です。空爆だけでゲリラを一掃できないという理由はここにあります。
で後者の徹鋼弾についての解説ですが、これは戦車砲弾のように運動エネルギーを利用して、つまり、石を障子に投げたら穴が開く理屈で・・・つまり爆発しないものと、バズーカ砲のように、形成炸薬弾、つまり、爆風を一点に集めるレンズのような形に火薬を形成した弾頭の二種類があります。
しかし、これをトンネルの中に隠れているゲリラにそのまま使用しても、意味がない。
で、バンカーバスターは、この両者の特徴を複合させた爆弾ということになります。
つまり、爆弾の外壁を硬い重い金属で蔽います。
この理由は高い所から投下した場合、爆弾をその運動エネルギーで地価深くにめり込ませるためです。また、充分めり込むまで爆弾が壊れてしまわないようにするためです。
信管にも工夫がされています。
つまり地面に当たった瞬間に信管が作動を始めますが、実際火薬に着火するのは爆弾が充分地面にめりこんでからになるように調整されています。
これによって、地下数十メートルにある指令所や倉庫などでも、通常爆弾による爆撃なら地面に穴が開くだけの効果しか生まないような目標でも、届いて爆発させることができる訳です。
地下施設が深くて一発で止めをさせない場合には、まず1発打ち込んで大穴を開けてから、あと一発打ち込んで攻撃するという場合もあるでしょうし、地下施設からの通気穴や出入口が開いていれば、地上の特殊部隊や援護する航空機がその穴にレーザーポインターでレーザー光線を照射すると、バンカーバスターは爆弾の先端についているセンサーがその光の反射を捉えて、爆弾後尾の羽根をちょっとずつ動かして、その穴に寸分たがわず命中します。この場合、通気穴を爆弾が転がり落ちることになるため、バンカーバスターが攻撃できる深さはもっと深くなります。
いずれにせよバンカーバスターは地下施設攻撃用の通常爆弾です。もともとは地下シェルターに隠れるフセインを抹殺するため湾岸戦争のときに急遽開発されたものです。