投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 24 日 20:37:51:
(回答先: アフガン元国王は「無力」 米外交文書が否定的評価 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 24 日 20:37:14)
11/24 18:22 各派協議で「顔」見えず パシュトゥン人に懸念 外信65
【イスラマバード24日共同】ドイツのボンで二十七日から開か
れるアフガニスタン四派による暫定政権協議では、アフガン多数派
のパシュトゥン人代表はだれなのか「顔」が見えず、多くのパシュ
トゥン人難民を抱えるパキスタンなどで懸念の声が広がっている。
パシュトゥン人勢力のタリバン政権崩壊後、民族和解の象徴とし
ての役割が期待されるザヒル・シャー元国王はパシュトゥン人であ
りながらパシュトゥー語が話せない上、一九七三年のクーデター後
はイタリアで亡命生活を送っており、アフガン国内のパシュトゥン
人から広範な支持を得られるかはどうかは疑問だ。
今回の協議にはタジク人、ハザラ人、ウズベク人主体で首都カブ
ールを制圧した北部同盟のほか、元国王派、パキスタン北西部ペシ
ャワルのアフガン・イスラム民族戦線(ゲイラニ党首)を柱とする
アフガン和平民族統一会議(APNUA)、キプロスの親イラン勢
力の計四派が代表団を派遣する予定。
このうち、元国王派とAPNUAの二派はパシュトゥン人勢力。
ゲイラニ党首は元国王派に近いが、APNUAもさまざまな団体の
寄せ集めで求心力に欠ける。
キプロスの親イラン勢力はハザラ人主体のシーア派組織のイスラ
ム統一党など。パシュトゥン人のヘクマティアル前首相率いるイス
ラム党もキプロスで活動しているが、ボンでの協議には参加しない
見通し。
パキスタンのカーン元外相は「信頼できるパシュトゥン人指導者
が見当たらない。多数派の意見が反映されない新政権は必ず崩壊す
る」と警告している。
(了) 011124 1821
[2001-11-24-18:22]