投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 24 日 20:37:14:
11/24 18:13 アフガン元国王は「無力」 米外交文書が否定的評価 外信66
共同
アフガニスタンのタリバン政権崩壊後、民族各派の融和の象徴と
して期待されるザヒル・シャー元国王(87)=ローマで亡命生活
中=について、米国が一九七○年代に「(国内改革に必要な)決定
を下そうとせず無力」と否定的な評価を下していたことが二十四日
までに分かった。
米政府が機密解除した外交文書を米シンクタンク「国家安全保障
公文書館」がインターネットを通じて公表した。米国のかつての「
本音」の評価を浮き彫りにするとともに、アフガンの新政権づくり
における元国王の手腕への不安をあらためてうかがわせている。
公表された米外交文書によると、駐カブールのニューマン元米大
使は七二年三月二十一日付の本国あて公電で「無気力が国を支配し
ており、国王の無力さへの批判が高まっている」と指摘し、統治能
力に疑問を投げ掛けている。
さらに七三年三月三十日付国務省の秘密報告は「政党を欠く議会
、無力な首相、権限を行使、委任しようとしない国王が改革を妨げ
ている」と批判。七○年八月一日付の米大使館から国務省あての公
電は元国王の性格を「注意深く、賢いが、こそこそしていてうさん
くさい」と形容している。
元国王は約四十年間にわたって国王を務めた後、七三年七月のク
ーデターで祖国を追われた。元国王派は他のアフガン三派とともに
、二十七日からドイツのボンで開かれる暫定政権協議に参加する予
定になっている。(共同)
(了) 011124 1813
[2001-11-24-18:13]