投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 20 日 20:19:39:
10/20 08:06 志村さんが自力で解放交渉 身代金払わず帰国の途 外信10
【リオデジャネイロ19日共同】左翼ゲリラ「コロンビア革命軍
(FARC)」に誘拐され、十八日に無事保護された元山梨県議の
志村昭郎さん(72)が同国治安当局の事情聴取に対し、FARC
司令官と自力で解放交渉し、身代金支払いの約束と引き換えに単身
で首都ボゴタに戻って来た、と供述していたことが分かった。治安
当局筋が十九日明らかにした。
志村さんは身代金として五千万ペソ(約二万五千ドル)の支払い
を約束したという。しかし同国当局などの説得により、志村さんは
十九日午前、身代金を支払わないままコロンビアを出国し、帰国の
途に就いた。
治安当局筋によると、志村さんは八月三十一日、ボゴタ近郊のサ
ンライムンドにある農場でFARCの武装グループに誘拐された後
、西約二十キロのクンディナマルカ州ビオタの山岳地帯で監禁され
た。ヤブ蚊が大量に発生する地域で、食事はスープを中心に一日三
回提供されたという。
首都圏の誘拐担当で、志村さんを監禁していた東部方面五十三部
隊のロマニャ司令官に対し、志村さんは自力で解放交渉を開始。十
八日未明、山岳地帯から平野部に下ろされ、一人でバスに乗るよう
指示されたという。志村さんはボゴタに到着した後に治安当局に出
頭した。
(了) 011020 0805
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