投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 12 日 19:10:20:
10/12 16:27 反米デモに厳戒態勢 パキスタン各地で金曜礼拝 カ 外信83
【イスラマバード12日共同=近藤順夫】パキスタン各地で十二
日、米英両軍によるアフガニスタン空爆開始後初の金曜礼拝が行わ
た。この後、イスラム原理主義系団体の呼び掛けに応じたタリバン
政権とウサマ・ビンラディン氏の支持者らが空爆に抗議する反米デ
モを展開する。
米中枢同時テロの対応で米国支持を鮮明にし、タリバンに見切り
をつけたムシャラフ大統領は、反米デモが反政府デモに発展するの
を警戒、軍を動員し厳戒態勢を敷いた。パキスタンの政情が不安定
化すれば、今後の軍事作戦にも影響を及ぼすのは必至。
AP通信によると、同国最大の都市カラチで十二日、数百人が警
官隊に投石し、レストランに放火した。
一方、アフガン・イスラム通信によると、首都カブールと南部の
カンダハルが十二日朝、空爆された。米軍のアフガニスタンへの空
爆は六日連続で、日中の空爆は四日連続。
ムシャラフ大統領は十一日、「秩序を乱すものは厳しく取り締ま
る」と警告し、国民に対しデモに参加しないよう呼び掛けた。
首都イスラマバードやカラチ、アフガニスタンとの国境に近い北
部ペシャワルや西部クエッタなど主要都市では軍、警察当局の警備
が一段と強化されている。
クエッタでは八日、イスラム原理主義グループら約七千人が空爆
への抗議と「聖戦」を訴える街頭デモを繰り広げ、一部が暴徒化、
警官隊が威嚇発砲や催涙ガス弾などで応じ、死傷者が出た。
ムシャラフ大統領は強硬派のイスラム宗教諸政党への締め付けを
強化。タリバン政権の生みの親とも言える過激派政党、イスラム聖
職者協会(JUI)の最高指導者ウルラーマン師を無期限の自宅軟
禁処分としている。
(了) 011012 1626
[2001-10-12-16:27]