投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 10 日 22:51:46:
10日付インド有力英字紙タイムズ・オブ・インディアは、7日に更迭されたパキスタン国防省統合情報局(ISI)のマムード前長官が、米国の同時多発テロ事件のハイジャック容疑者への資金提供を指示していた、と報じた。インド政府からの情報をもとに、米連邦捜査局が確認したという。
同紙によると、マムード前長官は、ニューヨークの世界貿易センタービルに激突したアメリカン航空機を乗っ取ったモハメド・アタ容疑者に10万ドルを送金するよう、イスラム過激派の活動家、ウマル・シェイク氏に指示した。
シェイク氏は、インド北部・カシミール地方の分離独立を唱え、テロ活動に関与。インドの刑務所で服役中だったが、99年に起きたインディアン航空機乗っ取り事件の際、人質との交換で釈放された。
インド政府は、同氏の情報を米国の捜査当局に提供。米国側は、前長官とシェイク氏の関係が確認できたとして、ムシャラフ大統領に前長官の更迭を迫ったと、報道されている。
99年に乗っ取られたインディアン航空機は、パキスタンのラホール経由で、アフガニスタンのカンダハルに到着。シェイク氏や犯人はタリバーン政権から亡命を拒否され、国外退去を命じられたため、パキスタンに潜入したと伝えられていた。
ISIは、パキスタンの情報機関。旧ソ連の侵攻がきっかけとなったアフガン戦争の際には、ムジャヒディンと呼ばれるイスラム戦士に武器、資金を供与する役割を果たした。(21:14)