投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 08 日 21:46:58:
10/08 19:27 銀行や映画館に放火、略奪 クエッタでデモが暴徒化 外信163
【クエッタ(パキスタン西部)8日共同】米英両軍のアフガニス
タン空爆を受け、パキスタン西部クエッタでは八日、イスラム原理
主義グループら約七千人が空爆に対する抗議と聖戦を訴える街頭デ
モを繰り広げた。一部が暴徒化し、外国人報道陣が滞在するホテル
に押し掛け投石、警官隊が催涙ガス弾を発射した。
銀行や映画館、商店が放火され炎上、略奪も起きた。警官の威嚇
発砲も行われ、デモ参加者や警官ら十数人が負傷した。市内の治安
情勢は極めて不安定になっており、米英の攻撃が繰り返されること
で、状況はさらに悪化するとみられる。
地元記者や市民らによると、八日午前九時ごろからイスラム聖職
者協会のメンバーが棒や鉄パイプなどを持ち、米英両国を非難する
とともに「(タリバン最高指導者)オマル師よ前進せよ。われわれ
も付いていく」と叫び、興奮しながら「聖戦だ」と繰り返した。
市内のホテルでは、警備当局が外国報道陣が滞在するホテルでの
外国人記者の外出を禁止し取材を制限。市中心部に近いサリナ・ホ
テルでは八日午前十時すぎ、暴徒が投石を繰り返し、警官隊が記者
らに「非常に危険な状態だ。早く部屋に戻れ」と大声で叫んだ。
警察当局の責任者は「外国人は市内に一歩も出さない。安全を考
慮した内務省の措置で、同省が安全と判断しない限り継続される」
と語った。
一方、首都イスラマバードでも、イスラム教大学の敷地内で学生
ら千人以上が反米デモを展開、駆け付けた警官隊に解散させられた
。市内では武装警官の数も増え、兵士が四輪駆動の小型トラックで
パトロールするなど緊張感が漂っている。
またアフガン・イスラム通信によると、北西辺境州のアフガニス
タンとの国境に近いカイバル峠地区でも八日、少数民族の住民約五
千人が反米、ビンラディン氏支持の抗議行動を行い、治安民兵に投
石、民兵側も発砲し四人が負傷した。
(了) 011008 1926
[2001-10-08-19:27]