投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 08 日 21:28:44:
回答先: Re: ホンマか? 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 08 日 21:08:46:
10/08 16:12 寝返り続出で政権崩壊か 難しい新政権と印パ 外信115
共同
米英両軍によるアフガニスタン報復攻撃が始まった。タリバン政
権は「徹底抗戦」を表明、全面対決の構えを示した。軍事拠点など
を空爆、反タリバン勢力「北部同盟」の攻勢に合わせ地上軍投入な
どの機をうかがう米英軍に対し、タリバン側は山岳地帯などでのゲ
リラ戦に持ち込み、米英軍や北部同盟を迎え撃つ構えだ。
戦力面で劣勢が明白なタリバン側にとって、空爆によりミグ戦闘
機や旧ソ連製戦車などが破壊され戦力が一段と低下すれば、野戦司
令官や部隊が雪崩を打って北部同盟とザヒル・シャー元国王の陣営
に寝返り、政権崩壊につながる可能性もある。また、穏健派による
「新タリバン政権」発足もあり得る。
米国はタリバン政権崩壊をにらみ、元国王を中心に、タリバンを
支えるパシュトゥン人も含む全民族による新政権づくりを目指して
いる。しかし「寄り合い所帯」の新政権がアフガン安定につながる
保証はない。タリバンという重しがなくなることで各民族の対立が
顕在化する恐れは大きい。
アフガンは多数派のパシュトゥン人やタジク人、ウズベク人、ハ
ザラ人など多様な民族を抱え、約二十年間にわたり内戦を続けてき
た。タリバン打倒では共闘できても、その後の政権づくりで利害対
立が顕在化する恐れがある。
一方、アフガン国内の情勢は周辺国の動向を無視しては考えられ
ない。周辺国の思惑がアフガン内戦を長引かせてきた歴史があるか
らだ。
特に、国内に多数のパシュトゥン人を抱えるパキスタンは、中央
アジア市場への進出やカスピ海沿岸の資源開発などに絡みパシュト
ゥン人主体のアフガン政府で影響力確保を狙ってきた。「対テロ戦
争」で米軍に協力、国際的な同情を集めることに成功したが、タリ
バンを失う痛手は大きい。パシュトゥン人の元国王やタリバン支持
勢力に近づき、宿敵インドの影響が強い北部同盟を遠ざける動きに
出る可能性もある。
またインドは、紛争地カシミールでイスラム過激派のテロ活動に
悩まされ、パキスタンをテロ支援国家と非難してきただけに、米国
などがパキスタン支援を強めることを懸念。同時に、イスラム原理
主義勢力がパキスタン国内で勢いを強めることにも警戒せざるを得
ず、微妙なかじ取りを迫られている。(共同)
(了) 011008 1611
[2001-10-08-16:12]