投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 05 日 21:27:34:
10/05 15:10 パキスタン核が緊急課題に 米政府が対応模索 外信84
【ワシントン５日共同】米中枢同時テロで対米協力を表明、イス
ラム過激派の反発を受け政情不安定化が懸念されているパキスタン
の核問題について、米政府は五日までに緊急の安保課題として取り
組むことを決め、核兵器の安全確保に向けた対策の検討を始めた。
米政府内では、パキスタン核施設への技術支援などを含め対応策
が協議されているもようだ。軍事専門家によると（１）パキスタン
核弾頭の爆発を防ぐ装置など最新の安全機器やデータの提供（２）
緊急事態が発生した場合の核施設の確保（３）ロシアと協力したパ
キスタン核施設の安全確保計画―が対策として考えられるという。
ニューヨーク・タイムズ紙は、パキスタンを先月二十四日訪問し
たチルトン空軍准将ら米代表団が、パキスタン側と核兵器、原子力
発電施設の安全対策を協議したと伝えた。
軍事専門家によると、パキスタンは推定で三十―五十発の核弾頭
を保有しているが、安全装置が未発達で米国などの核弾頭と比べる
と比較的簡単に爆発が可能。核関連施設の警備も十分でないとの見
方が強い。米国の対タリバン報復攻撃が長期化した場合、パキスタ
ン国内で軍の一部がクーデターを起こし、過激派の手に核弾頭が渡
る可能性が最悪のシナリオだ。
パキスタンはウサマ・ビンラディン氏のテロへの関与を公式に認
めるなど、米国の対テロ包囲網に支持姿勢を表明。これに国内で強
い反発が起き、英調査機関はムシャラフ政権が来年も政権を維持す
る可能性を五分五分と予想している。
米政府は政権への肩入れとして経済制裁を解除したほか、巨額の
人道援助を発表。またパキスタンの「もろい政治社会」（アーミテ
ージ国務副長官）に配慮し、米軍による基地使用を最低限にする方
針を示している。
（了） ０１１００５ １５０９
[2001-10-05-15:10]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。