投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 05 日 21:04:09:
10/05 00:56 パキスタンでの裁判見送り オマル師は受諾と英紙 外信168
【ロンドン4日共同】英紙デーリー・テレグラフは四日、パキス
タンのタリバンに近い筋の話として、同時テロの主要な容疑者とさ
れるウサマ・ビンラディン氏をアフガニスタンからパキスタンに引
き渡し、同国で国際法廷にかけることにタリバンの最高指導者オマ
ル師が応じたが、ムシャラフ・パキスタン大統領の反対で見送られ
たと報じた。
オマル師の考えは(1)ビンラディン氏の引き渡しで西側を満足
させる(2)戦争を回避する(3)タリバン政権の存続も図れる―
というものだったとされ、ビンラディン氏も同意したという。
同紙によると、秘密合意はパキスタン代表団がオマル師と一日に
会談した席でいったん成立。パキスタンのペシャワルでビンラディ
ン氏を軟禁し、イスラム法の枠組みで米中枢同時テロに同氏が関与
したとされる証拠を検証する国際法廷を開く構想だった。
同法廷でビンラディン氏を正式な裁判にかけるか、米国に引き渡
すかを決めるとされていた。
ムシャラフ大統領が、ビンラディン氏の身柄の安全確保に自信が
持てないと判断したため、構想は実現に動かなかった。
この秘密合意案は九月二十九日にイスラマバードでタリバンの駐
パキスタン大使とパキスタン情報機関の元長官らが作成し、一日の
オマル師との会談に提示されたという。
(了) 011005 0055
[2001-10-05-00:56]