投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 05 日 12:51:49:
パレスチナとイスラエル軍の武力衝突が依然くすぶる中で、同国外交筋は4日、陸軍がパレスチナ強硬派の活動家などを探索、殺害する許可を与えられたことを明らかにした。ロイター通信によると、この許可の決定は3日の閣議で了解された。イスラエル軍の「索敵・殺害作戦」は国際的にも非難を集めている手段で、この強硬措置の再開は和平プロセスを一層こじらせることは必至となっている。
パレスチナ情勢では、武装集団が2日、ユダヤ人入植地を襲撃して、17人を死傷させ、この報復としてイスラエル軍戦車部隊が3日、パレスチナ自治区ガザ北部に侵攻、計10人の死者を出すなど、流血の事態が依然続いている。
ビンヤミン・ベンエリエゼル国防相はこれらの武力衝突を受けた3日、イスラエル軍は国民と兵士を守るために必要ないかなる措置も行使する権限を与えられたと、「索敵・殺害作戦」の実行許可を示唆していた。
また、国防相は4日、パレスチナ側がテロ行為を中止するまで、米国の仲介などで過去1週間続行されてきた停戦交渉を中止するとも発表していた。イスラエルのラジオ放送によると、この決定を受け、近く予定されていた両者の高官級や軍司令官同士の協議はキャンセルされた。
停戦交渉は、テロ事件に伴う対アフガニスタン軍事活動への中東諸国の支援をあてにする米国の根回しもあり、9月26日に合意していた。