投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 04 日 15:32:41:
【ニューヨーク3日=岡部伸】
パウエル米国務長官は三日、米国がウサマ・ビンラーディン氏率いるテロ組織、アルカーイダが大規模テロを企てているという兆候をつかみながら、米中央情報局(CIA)など情報機関が十分な情報を収集することができず、米中枢同時テロを阻止できなかったとの見方を示した。
三日付のニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに答えたもので、パウエル長官は、情報機関が夏の段階で世界中の米国民や米軍施設に対し何らかのテロ行動が行われる可能性があるとの有力情報を入手しながら、世界貿易センターや米国防総省(ペンタゴン)など具体的な標的を特定できなかったと指摘。「忠誠心や、何が起ころうとしているのかを正確に把握する情報が不足していた」と、不快感を示した。
また同長官は、情報機関から七月四日の独立記念日の前に「テロ警告」の報告を受け、国内外の施設で厳戒警備にあたったが何も起こらなかったことを明らかにした。
このことからニューヨーク・タイムズ紙は、情報機関の幹部が「差し迫った危機はない」と判断、アルカーイダによるテロの警戒を緩めたのではないかと指摘した。