投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 30 日 19:31:06:
回答先: タリバン打倒は不可欠 元国王が暫定政権提唱 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 30 日 19:28:53:
09/30 16:30 反タリバンを本格支援 新政権の樹立も視野 身柄引 外信19
【ワシントン30日共同=久江雅彦】ブッシュ米政権は九月二十
九日、米中枢同時テロの最重要容疑者とされるウサマ・ビンラディ
ン氏をかくまうアフガニスタンのタリバン政権について、正統性を
明確に否定し、新政権樹立も視野に入れ対抗勢力を本格的に支援す
る方針を明らかにした。
米政府は、タリバン政権を唯一承認するパキスタンに配慮し、ア
フガニスタンの内政に深入りしない立場だった。だが政府高官は、
反タリバン勢力支援が「アフガニスタン情勢に関する基本方針をま
とめた文書」に盛り込まれたと言明、タリバンに事実上見切りをつ
ける姿勢を打ち出した。
パキスタンの説得工作に対して、タリバンがビンラディン氏の引
き渡しをあらためて拒否したため、態度を硬化させたとみられる。
米政権は、報復攻撃の対象として、ビンラディン氏の組織の関連
施設だけでなく、タリバン政権の軍事施設も検討しているとされ、
タリバンへの圧力を外交、軍事両面から強めている。
高官は対抗勢力の名前や支援策は明示しなかった。しかし、当面
は反タリバン勢力「北部同盟」を軸に、資金面などでテコ入れを図
る可能性がある。
高官は「アフガニスタン国民は(選挙などで)タリバンを選んで
いない」と指摘。米国は新たな指導者を決めないが「経済的に発展
し平和でテロのないアフガニスタンを求める勢力を支援していく」
と述べ、タリバン後へ布石を打っていく考えを明らかにした。
ブッシュ大統領も同日の定例ラジオ演説で「非難の対象はタリバ
ンであり、この政権を孤立化させる各国の支援を歓迎する」と呼び
掛けた。
しかし、米政権が「北部同盟」へのテコ入れを強化した場合、報
復攻撃で米国への支援を表明したパキスタンの反発も予想され、ブ
ッシュ政権は難しいかじ取りを迫られそうだ。
(了) 010930 1629
[2001-09-30-16:30]